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解離

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記憶が無いメモを頼りに
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#過去日記

2019年12月16日 同居人

鮮やかな虹に真っ直ぐ伸びるは血か否か新たな世界の開き方もわからず立ち尽くした自分に後ろから迫り来る闇とは違う永遠の安らぎ

面白くもない哀れみの念も偶傷をつけた選ばれし僕の皮の剥がし方は学ばないまだ居ない此処にあるものは何もない

鋭利な刃物で突き刺した甘い蜜を吸うおかしいと嗤う蟲の臓物と共に煮て食べてしまおう

歩き方を忘れた蛙の無様な飛び込みに想像を絶する痛みの具材を取りに行く手を手放すことは

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2019年5月6日 同居人

忠実な憂いと正確な欲望

選ばれし人となりになれず足掻く静かな歌

山なりに撹拌する減速したボールに

願いを込めた星座の元に
奇妙な星空が浮かぶ

肥溜めに吐き捨てた新品の飴玉の汚れる様

幾何学模様を描く現の声

何を選び
何を求める

悪者はどちら様?こちら様

無様

2018年12月8日 同居人

進行方向とは逆に進み出す蒸気機関車を止めようと立ち塞がり死んだ僕

他人の体液で潤った肌が自分に馴染むのが嫌で全てはぎ取ったよ

穢れた皮は焼いて焼き人にしよう

強力な接着剤でくっつけた関係だって皮膚を剥がせばいいだけの事だもの惜しげも無く向かう矛の先端には盾よりも臓物を穿つ柔らかさ

スポンジのような穴だらけの脳みそは他人を食ったからじゃなくて元から狂っていただけ

哀れな猫を横目に捨てられた

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2019年6月15日 同居人

お花は綺麗
生きてる
笑ってる

わたしはどう?
濁ってる
腐ってる

だから皮膚に茎を穿つことにした

次は向日葵になれるかな

2018年10月24日 同居人

割れてしまったお気に入りのグラスにさえ

溢れるほどの涙は注がれない。

点を描く欲を拭おうとしても、

水彩のように溶けて滲むだけの肌色に

わたしは消えない

極彩色の空を見つめ

わたしは深紅のスープを煮詰めた

2018年5月12日 同居人

暗い羽 見ている
2つの影 光になるか?
足音迫りくる 現に
綺麗な糸 かかって
括りつけられた 枷に
逃げられない 運命を知る

見るな
見るな
私を

見るな

黒く覗いた 谷に
癒えぬ霊 宿して
無知な少女 安らぎを
罠と 愛と
絶望という 希望に

幕が上がる

抗う 術もなく

刺された 硝子に

溶かされ 裂けた

堕ちる
堕ちる
私は

堕ちる

不安定という安定に 喝采を