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2024年12月読書記録&感想文(ネタバレあり)


先月は10冊でした
2024年も今月で最後なので何冊読めるでしょうか

①密室殺人ゲームマニアックス 歌野晶午

密室殺人ゲームシリーズ3作目
前作に引き続き別人なのかなーと思って読んでいたがまさか1人5役とは流石に驚いた

今までは内輪でやっていたゲームを全世界に配信するということは今のご時世らしい切り口だなーと思いました

3作読みましたがやはり1作目のオリジナルメンバーが好きですね

12/4読了

②教会堂の殺人 周木律

今回はミステリーというよりも館を使ったデスゲームがメインだった

レギュラーキャラが死にまくったのでショックが隠しきれない気持ちがまだ消化できない

皆いいキャラだっただけに何故こんなにも死ななきゃいけなかったのだろう

百合子の出生はやはりそうだったんだなという印象

12/5読了

③すみれ屋敷の罪人 降田天

屋敷から謎の遺体が3人分出てきた

遺体の正体を探るべく当時の関係者をあたっていく

それぞれがその人を思っての哀しい嘘の付き合い

哀しい愛の果ての真相だったのだなと思った

12/8読了

④鏡面堂の殺人 周木律

過去に起きた未解決事件の手記を読んで真相を推理するストーリーだった

藤衛の影響力と頭の良さに驚く

手記を書いた人物の正体は中盤くらいで何となくこの人かもと思ってたのが当たった
いよいよ終盤に入っていってるのがよくわかる

最初の頃には主人公交代や神が味方になるとは思わなかったなぁ

12/11読了

⑤秘密 東野圭吾

事故で妻と娘を失ったかと思ったら娘の体に妻の意識が宿っていた。

見た目は娘だが中身は妻

途中読んでいて平介の嫉妬心や意識が妻だが体は娘のことを性的に見てしまう平介に嫌悪感を感じつつも、平介と直子の苦悩はよく伝わってくる。
事故の真相を巡るミステリーというより平介と直子の関係性を丁寧に書いた作品

ラストは切ない終わり方だったと思った

12/13読了

⑥淋しい狩人 宮部みゆき

おじいさんと孫が営む古本屋に訪れる人たちが織りなす短編集
色々なミステリーがあるが、個人的にはタイトルと同じ名前の作品が好みだった

その後ドラマ版を視聴
短編の作品を2時間ドラマによく膨らませたなぁとそこは感心
でてくる俳優さんもとても豪華
ドラマオリジナル要素も多数ありましたし、展開等結構違うところも多かったが、もともとが短編だったのもありそんなに気にならなかった
むしろ現代ならではの問題点をストーリーに入れて深みが増したストーリーになっていたと思います

12/13読了

⑦夢のカルテ 高野和明+阪上仁志

夢の中に入ることができるカウンセラーと彼女の元にクライアントとしてやってきた刑事との恋模様と夢を通じてさまざまなクライアントを救っていく話

クライアントのトラウマや悩みに寄り添いながらも自身の生い立ちや葛藤、刑事との恋愛は恋愛転移ではないのかと悩む姿はカウンセラー自身も人間らしい印象

全体的に優しい雰囲気の作品でした

12/15読了

⑧幻夜 東野圭吾

白夜行の続編?ということを目にしたので、こちらも800ページ近くあるという長編でしたがなんとか読み終わりました。
震災をきっかけに出会った男女の話。頭がキレ、美貌がある女性、美冬と金属加工の腕がある雅也
2人で邪魔になる者を次々と罠にかけていく過程は白夜行に似ているなぁとは思っていたが、白夜行の時にあった2人だけの愛というか共依存関係は幻夜はどちらかと言うと薄めな印象を受けた
というのもあまりにも美冬の強さ、印象が強かったから
徐々に明かされる真実。はっきりと明言はされていないが白夜行との繋がりが見え始めた時にゾクっときた。
美冬=雪穂なのか??わからない
個人的には雪穂に憧れている別人説を推したい
白夜行では悲劇という印象が強いラストだったが(ドラマ版も見ているので尚更)
幻夜では美冬の一人勝ちという印象でした。
それにしてもこのシリーズは心にグッと印象に残る不思議な魅力がある

12/19読了

⑨ドンナビアンカ 誉田哲也

魚住刑事シリーズ第2段
ドルチェの時の被害者にも加害者にも優しく寄り添う彼女の話が好きだったので楽しみに2作目も読みました。

今回は誘拐事件
魚住パートと誘拐された村瀬パートが交互に進みます。時間差はあれど、交互に進むからこそ事件の背景やそこに蠢く思惑が見れて面白い
交互に進んでいたパートが最後交差するのが良かった

どちらかと言うと今回は魚住刑事メインというより村瀬の方がメインになっている印象があるので期待していた彼女の優しさを見れるシーンは少なめに感じたがストーリー自体は面白かった。
ドラマ版も見てみたいなぁ

12/23読了

⑩犬神家の一族 横溝正史


有名だけど読んだことがない作品を読んでみようということで第1弾は犬神家を読んでみました。

有名なスケキヨのマスクと逆さの死体くらいしか犬神家の知識はなかったのですが、

ドロドロの遺産相続。見立て殺人。因縁の過去。ミステリーの好きな要素も詰まってましたし、スケキヨの正体は思った通りでしたが、それを上回るトリックや真相に感心しました。

普段あまり共犯ものは私は苦手なのですが、犬神家に関してはその苦手の概念を覆されたかのように面白さと納得感があった

あとドロドロの遺産相続が意外と綺麗な形で収まったことにも驚く

やはり長く愛されている作品には面白いという理由があるのですね

実写版録画してるのであとで見ようと思います

12/24読了

11.八つ墓村 横溝正史

犬神家ですっかり横溝正史にハマってしまったので次はこれも有名な八つ墓村を読んでみた

かつて多くの村人を惨殺した父親をもつ主人公の手記で八つ墓村に起きた事件の経過と真相が語られる

次々と毒殺されていくが、犠牲者に繋がりがなく動機がわからない
殺人事件と同時に大昔在り処が分からなくなった黄金も探すパートもあり、事件と冒険どちらも楽しめる作品でとても面白かった。
犯人の動機やきっかけもなるほどなと思う

まだ2作しか読んでないが横溝正史の作品は事件はおどろおどろしいが、結構ハッピーエンドで終わってる感じがして読了感も良いのだなと思った

どんどん読んでいきたい

12/27読了

12月はここまで!というか2024年はここまでです!
年末までたくさん読むことができました!

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