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2024年4月の読書記録&感想文(ネタバレあり)

3月にたくさん読みすぎて少し読むスピード減速
しかし月末はGW突入で読む時間があり滑り込みで冊数稼げました。

①紅蓮館の殺人 阿津川 辰海

タイトルから気になって購入した作品
かなりページ数があり,分厚かったので,購入してから読み始めるまで時間がかかりましたが,いざ読み始めると結構面白くあっという間に読んでしまった作品でした。

主人公と友人の葛城が山火事にあい,館に避難するところから始まるのですが,迫り来る火の手と館で起こる殺人事件。

現名探偵葛城VS主人公の憧れの人、元探偵の飛鳥井の勝負がこの作品の見どころの一つだと思います。
勝負と言っても飛鳥井さんは探偵をとある理由から探偵業はもうしないと言っているのですが、類稀なる才能で嫌でも犯人とトリックがわかってしまう。

葛城も嘘を見抜ける能力があるので、登場人物たちの嘘を見抜いていきます。

2人の天才の対決面白い。

どんどん火の手が迫って来るので,館からの脱出を優先するのか,脱出よりも事件の真相を明らかにすることを優先するのか
極限の状態での選択は読んでいてハラハラしました。

飛鳥井が探偵を辞めた過去の出来事も関わってくるのでちょっと内容盛り沢山だなという印象も正直受けましたし、登場人物たちの職業は、え?と思うこともありましたが,全体的にはとても面白くすっかり夢中になってしまいました。

②蒼海館の殺人 阿津川 辰海

紅蓮館が面白かったので、続編であるこの作品をすぐ読みました。
600項以上ある作品をスッと読めたのは自分でも驚いています。主人公側のキャラが立っている作品好きなんですよね〜

今度は洪水による水害×館ものです。
どうやらこちらのシリーズは災害と館をモチーフにしているのですね

今回は前作ですっかり自信を無くしてしまった葛城の精神的な成長が軸になってくる作品だなと思いました。吹っ切れたと言いますか
主人公との友情も深まりましたし

事件としては相変わらずエグい殺され方するなと

犯人と犯人が使ったトリックはやっぱりなーという印象だったので特には驚きませんでしたが、信頼してきた人との訣別と探偵とは何なのかという答えを見つけることができた葛城、立ち直ってくれると信じ続けた主人公。
ピリッとした事件の空気を和らげてくれる主人公の友人との関係性と展開がとても良かったです。

館が沈んでしまうというそう言った意味でのハラハラ感や描写は前作の方が好みです。

続編も早く読みたい!とすっかりこのシリーズの虜になっています。
次作は、地震×館みたいですね

③長い家の殺人 歌野 晶午

湯沢で起こる殺人事件。
こちらは館ではありませんが、舞台のマンションの構造、各部屋のネームをうまく利用したトリック。
舞台にあったトリックなのが良いですね。

探偵は性格が今までにないタイプの人物だったので好き嫌いがわかれそうな印象

思い返せば結構プロローグが重要な話なので、読み終わった後にプロローグを読み返してしまいたくなるはず。すっかり騙されていましたよ
結構その時代ならではの感覚かなと思うところもありますが、ストーリー自体はおもしろかったです。


④館島     東川 篤哉

もう館というタイトルが付いている作品片っ端から読んでみてます笑
館もの好きなんです。
ランキング見て読んでみたいなと思ったのと、前回どんでん返しもので東川先生の作品がおもしろかったので購入しました。

館もの、クローズドサークルものと言えば、事件が進むにつれてギスギスした雰囲気になっていくのがお決まりかなと思っているところがあるのですが、こちらの作品は主人公のノリが軽く、文体がユーモアに溢れているので、あまり重たい雰囲気になっていないところが新鮮でした。ちょっと主人公のノリがセクハラが多くて引きましたが・・・

やはり館ものはその館の形状や特徴を使ったトリックというのが醍醐味だなと思える作品だったと思います。

どうやら続編?もあるみたいなのでそちらも読んでみたいですね

今月は4冊!GW序盤で滑り込みで冊数を伸ばした感じでしたが結構読めたと思います!

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