ふうせんおじさん
あさから
ママのかなきりごえに いらいらさ
いもうとのなきごえに いらいらさ
がっこうでは
ていしつぶつをわすれて がっかりさ
きゅうしょくのぎゅうにゅうが
ぬるくて がっかりさ
がっこうのかえりみち
おかしなおじさんにあったんだ
たくさんふうせんをもってるんだけど
どのふうせんもふきげんなのさ
『ぼうやのふきげんかいとってあげようか』
『いくらで』
『いくらならはらえるんだい』
ぼくはいつでも
かえりみちのだがしやさんによってもいいように
100えんをランドセルにしのばせてた
ぼくはランドセルから100えんをとりだして
おじさんのめのまえにさしだした
おじさんはなんにもいわずに100えんをてにとってぽっけにしまった
しばらくするとぽっとひとつふうせんがふくらんだ
『たしかに ぼうやのふきげん かいとらせてもらったよ』
そういっておじさんはぼくにせをむけていってしまった
『?』
ぼくはわけがわからないまま
いえについた
また ママのかなきりごえがしたけど
いらいらしない
また いもうとがないていたけど
いらいらしない
ふうせんみたいにうかんでるかんじがした
ふわふわしたかんじ
ぼくはなんだかうれしかった
『ただいま ママ なんか おてづたいすることある?』
ぼくはランドセルをおろして
ママのところにかけよった
おしまい
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