ペルーのかわいい造形物に会いました
世界は不思議で溢れているけれど、
その中でもペルーのナスカの地上絵は、独断ではトップ10に入る不思議の中の不思議。
一般に良く知られている絵柄は「ハチドリ」ですが、クモやネコ、人間、宇宙人などの30の具象的な絵柄と、300を超える直線や幾何学模様で、その数1,000点以上の絵が残されています。それらは、西暦1~600年頃に信仰や農耕のための描いたと言われています。
ペルーは、紀元前3.000年頃から神殿が建築されるなど様々な文化が確認されていますが、その根底にはアンデス山脈の多彩な気候と生態系があるといわれています。
あまりにも壮大すぎるアンデス文明、
当然、足を延ばすには遠すぎ、手が届く場所にもなく、殆ど接する機会もないままにきましたが、先日、こんな愛らしい小さな造形物を見つけました。
私が出会ったのは、「笛吹ボトル」と呼ばれるもので、中に仕込まれた笛玉が鳴る仕組みになっている、ボトル型の土器です。
鳥や動物、人間を象ったものが多いそうです。
これは、熱帯アマゾンで見られるコンゴウインコがモチーフです。
こちらは南米のカモ(パリケン)を象ったもの。
こちらの「男性」を象ったものは、2つの胴を繋げた双胴ボトルと呼ばれるもの。
展示されている「笛吹ボトル」の説明には、
「鳥のさえずり」や「ジャガーなどの吠える動物」「言葉を発する人間」を表現した、
とあります。上の男性の声が聞こえる⁉っていうことでしょうか。
本当なの?
音を聞くには、ボトルの口を吹くの?
と思っていたところ、
双胴ボトルに関する記事を見つけました。
揺らす…と鳴る仕組みになっているそうです。
音を出すというので、てっきり吹くと思っていました。
(記事は双胴ボトルに関してですが、それ以外も同様かは不明です)
鳥のようにさえずる…聞いてみたいですね。
それより男性の声の方が興味ありですが!
音が出る造形物は、見た目の造形以外に〝耳で感じる=音で何かを表したいという〟意味があるのかもしれませんね。
彼らの独自の世界観が詰め込まれているようにも感じます。
圧倒的な自然の中で生まれたこれらの土器、どこか日本の土偶や埴輪に通じるようなものを感じます。
初めて出会ったアンデス文明の小さい造形物、またどこかで会うかも、という予感を信じて、もう少し知識を蓄えておきたいと思いました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。