【縄文クッキーの作り方】ふむふむ、縄文時代って、そうだったんだぁ
栗と言えば栗きんとんに栗ごはん、マロンと言えばモンブラン…と、この時期の私の頭には何度も「くり」が登場します。
先月訪れた豊田市博物館でのランチは、秋の縄文限定メニュー『縄文鹿栗きのこシチュー』。
しっかりと歯ごたえのあるシカ肉とこっくりした栗は、予想に反してさっぱりとした味わいでした。
同じように縄文時代にも実りの秋が訪れていました。
山にはドングリや栗などの木の実や果実がたわわに実り、それを求めて人だけではなくイノシシやシカなどの哺乳類動物が活発に行動します。
縄文人は木の実の採取や狩りにと忙しい毎日を送っていましたが、ただがむしゃらに活動していたわけではないようです。
食料となる植物のサイクルや動物の特性を見極め、天気や気温などの自然との関係を知り、年間を通して計画的に行動していたと考えられています。
これは考古学者の小林達雄が提唱した「縄文カレンダー」。
当時の環境と縄文人の生業を一枚の図に表した、いわば縄文時代の暦ともいえるものです。
もちろん気候や植生などは地域ごとに違いがあるので、その土地ごとのカレンダーがあり、生活の基本的な行動はそれにも基づいて行っていたと考えられています。
さらに収穫がないときに備えて計画的に保存食を作ることも、重要な仕事の一つであったと思われます。
特に秋に大量に収穫できる栗やどんぐりなどの木の実は、大きな貯蔵庫に保管したり加工していた様子が見られ、主食として一年中食べていたようです。
その一つがこの「クッキー状の炭化物」です。
木の実を石皿で粉状にして、そこへ動物の血や野鳥の卵、はちみつや山芋などを混ぜて石で焼いたと考えられているものです。
このクッキーは、縄文の体験イベントなどでも再現されることがあります。
皆さんも温かいドリンクのお供に、ほろ苦い縄文クッキーはいかがでしょうか⁉
木の実はこのように工夫次第で形を変え味を変え、縄文の食卓を楽しく賑やかにしてくれた食材であったのかもしれませんね。
↓こちらの「旅するジョウモンさん」もクッキーを食べていたでしょうか?
©2024 のんてり
<写真&文章は著作権によって守られています>
最後までお読みいただき有難うございました☆彡