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凡人は、前鋸筋の裏の顔も知ると良いかも
「肩甲骨を安定させる」という抽象的な言葉にたいして、それがどういうことか聞くと、「前鋸筋を働かせるのよ」と言われることが人生を生きていれば一度や二度あると思う。
その為に、ピラティスを行っている人はチェアでパイクアップをやったり、なくても、マットでいろいろ四つ這いで上肢pushエクササイズをやったりすると思う。
でも、前鋸筋はかなり大きな筋肉なので、走っている部分によって働きが変わるから、それを押さえておくと参考になるかもしれない。
その中で、前鋸筋の真ん中の束は同じ前鋸筋の中でも、いわゆる硬さがあったりすると、悪さをしやすい部分でもある。(上の束もそうなんですけど、今回は割愛させてください)
なので、トレーニング前にはあらかじめ抑制を図っておいた方が何かと良いことがあるので、以下にてその理由を。
前鋸筋は、その大きさから3つの走行が分けられている。
その中でも、第2肋骨に付着している前鋸筋。
肩甲骨の内側縁の全域から第二肋骨にかけて引っ付いている。
ここは、前鋸筋の中でも、真ん中の筋肉の束にあたります。(中部筋束)
この、前鋸筋真ん中の束は「肩甲骨の外転や外旋」の働きがあります。
これは、前鋸筋がついている「肋骨」に対して「肩甲骨」が動くというのを表していますね。前鋸筋の表の顔とでも言えばよいのでしょうか?
しかし、この働きをぐるっと逆転させてみて、「肩甲骨」に対して「肋骨」が動いた場合はどうでしょうか?
前鋸筋の真ん中の束が過緊張になり、「肩甲骨」に対して「肋骨」が動いた場合、肋骨が下に引っ張られるように動き、お隣さんの1、2、3肋骨や、そこにつく胸骨柄が下にお辞儀したようなアライメントになることが考えられます。
いわゆる首が前に出た猫背になりやすいっていうことですね。
これでは、とくに胸トレや、肩のプレス系にデメリットが多くなりそうです。
前鋸筋が良いやつばかりだと思っていたら痛い目に遭います、もうなにを信じれば良いのだかって感じですよね。
でも、心の中にいるコナンくんを総動員して、真実を突き止めたいですね。
第二肋骨って、胸骨柄の付着部になっているんですね。 で、この胸骨柄の付着部になっている第2肋骨が下を向くと、胸骨柄が下に下がるので、鎖骨も下にさがります。 もちろん第一肋骨も下がってきますので、上位胸椎の上、1番2番3番くらいまでがぐぅ〜っとこう屈曲してしまって、首が前に倒れてしまうってことがおこってくるんですね。 ですので、まず最初にやりたいのはこの第2肋骨に付着をしているこの幅の広い前鋸筋を一回緩めてあげて、第二肋骨をしっかりと挙上位にもっていくということをやっていくことが大事になります。
私もまだまだ、触りわけの技術が乏しいので、説得力がありませんが、トレーニーがセルフケアで狙う場合トリガーポイントのMB5などの大きめのマッサージボールで脇の下に突っ込んで上部肋骨にあたるようにしながら、圧をかけると良いと思います。
フォームローラーでは、脇の下の奥に突っ込むことができないので、ここは大きめのボールもしくは、細かくやる場合はラクロスボールを縦にして脇の下から上部肋骨に向かって突っ込んでいくと良いと思います。
結構痛い人が多いと思いまth