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河原 真宙
2021年7月12日 14:33
今日を見渡せば、まだ夜が始まらない。激しく降ると言われた雨も、まだ気配を感じはしない。明日を諦めれば、遠雷に気が付かない。潰されて弾けかける太陽が、夜の前に激しく燃え上がる。もう、会えない貴方を思う。記憶にならない様に思い出にならない様に。青く浮かぶ月ならば、誰かが悪口を言う夜。曖昧に浮かぶネオンの隙間からはいつも灰色に揺れて見えた。夜に凍るネオンを辿る。何も思い