ダブルワークが好きだった
ダブルワークが好きだったんだ。
だった。
過去形。
いまはダブルワークじゃないから。
2020年の2月からつい先月の2024年の8月まで、
約4年半、わたしはダブルワーカーだった。
ホテルの夜勤がメインで、もうひとつ、サブの仕事はエクセルでの入力などの簡単な事務の仕事だ。
メインのホテル夜勤が2日でワンセットの17時から翌日の朝9時まで。間の仮眠休憩が2時間くらいの実働14時間。月に10〜12回勤務。
サブの仕事は11時から16時まで。実働はまんま5時間。繁忙期とか体調にもよるけど、多くて月8回くらい。
ばっかじゃないの?
って友人とか、家族にも言われるような働き方だけど、わたしには合ってた。
わたし、体力おばけなんよ〜〜〜。
夜勤前でも夜勤明けでも、どっちにも対応できるようにこの時間内でサブの仕事を探したわけだけど、
基本的には、サブ→メインで入るようにしてた。
何度か、繁忙期でどうしようもなくって、
サブ→メイン→サブ
で連続して働いたことあるけど、あんまりおすすめしない。36時間は働くもんじゃないと思う。
以下、基本ルーティーン。
朝9時に起きて10時過ぎに家出てサブの仕事からスタート。退勤したらすぐ移動、メインに出勤(近さと残業の無さも吟味してサブを選んだよ!)。運と体調が良ければ休憩で少し仮眠できて、翌日の10時前くらいに帰ってきて、11時前には寝る。
で、次の日もダブルワークで朝9時に起きるとしたら、前日は日付変わるくらいに寝たいよねって逆算して、そのためには夕方16時くらいに一度起きるかな〜みたいな。
手帳遍歴について語ったnoteでやたら24時間バーチカルを推してたけど、こういうことです。
労働時間にマーカーペンで線引いた後に、睡眠時間を決めてた。ロングスリーパーだからたくさん寝たいし。
↑24時間バーチカルについて語ってるnote
遊んでないかっていうと、そんなことない。
メインだけの日や、体力や時間に余裕あったら夜勤明けで遊びに行ったり。
(体力おばけ!!!!!)
夜勤明けの朝に行くカラオケ、安いんよ〜。
ボルダリング行った日もあったよ。
(夜勤明けで壁を登る女、こわ)
↑夜勤明けが好きとか、
暮らしを愛してることを語るnote
ダブルワークを始めたのは体力に余裕があったからだった。月に3万でも収入増えるんならいいよねえ、くらいの気持ちで始めた。
そしたらその直後、世間に未曾有のウイルスが流行った。
始めたばかりのサブの仕事はそんなに打撃を受けなかったけど、問題はメインのホテルの方だった。
まあ観光業はほんとに苦しい時期だった。
当時アルバイトの立場だったわたしはどんどんシフトが減らされた。学生バイトやあんまり入ってないバイトから切られていき、いつ自分も切られるか分からない状況。
月給は7万まで減った。
タイミングよく始めたばかりのサブの仕事の人たちはみんな優しくて、
メインの方、あんまり入れてないならこっちでたくさん稼ぎな!!
と、シフトを譲ってくれたりした。
(サブは時間が時間だからか、主婦さんばかりだった)
その後、少しずつ持ち直して、全国旅行支援とかで今度は人が足りなくなったりして、メインの方も追い風が吹くようになったけど、その時に思った。
柱は多い方がいい。
もちろん収入もだし、メンタル、人間関係も。
なんでも分散されてる方が気楽だった。
思えば学生時代、
クラスでうまくいかなくても部活がある!とか。
ゼミに友達がいないけどサークルがある!とか。
社会人になると、コミュニティが減る。
コミュニティが仕事orプライベートになってしまうし、
プライベートの人間関係なんて、毎日会うの難しいし。
プライベートが無理なら、
職場を増やせばいいじゃない?
(働き者のマリーアントワネット??)
職場が増えるだけで、こんなに気が楽になるのか〜と思った。
もちろん、職場の人は友人ってわけじゃないけど、気晴らしにお喋りができるくらいの関係性の人に、約束しなくても会える環境って素晴らしい。
そんなこんなでダブルワークを愛していたわたしだけど、次のフェーズに移る時がきた。
コロナ禍を乗り越えた次の更新で、アルバイトから契約社員になり、つい先日の更新では正社員の話を貰った。もういまの職場も6年目とかだからね。
契約社員の時とは違って、
正社員の条件の中に ダブルワーク不可
とあった。
正直悩んだ。
どっちの職場も好きなんよ、わたし。
でもねえ、道が拓いたら進むしかないもん。
やってみたい!
って気持ちがやっぱりあったし。
サブの職場の人に話したら、
さみしいけど、応援してる!
これからも飲みいこうね!
ともだちとして!
前言撤回。
お喋りができるくらい、
その程度の関係性じゃなかった。
友人だった。泣ける。
月イチで飲みに行く約束した。
(まあまあ行くやん)
ダブルワークを愛していたよ。
だからね、けっこう不安というか。
一本の柱でわたしは立っていけるのかなって思う日もある。
でも、
柱を二本建てることのできたわたしだからこそ
今度は頑丈な一本の柱を立てて、
(もしその柱が崩れてもまた流木でもなんでも手に入れて建てられる!わたしは強い!)
絶対に大丈夫だと言い聞かせて
頑張っていこうと思います。
文字の重なりが本になり、
紙の重なりがノートになる。
人生は、日々の積み重ね。