Д32 緊張の正体
私は10代半ばごろから急にあがり症になり、授業で教科書を読まされたりするとすごく声が震えたり、発表する時もドキドキしてしまって声が小さくなり、何年間もすごく嫌な思いをしました
それは30代に入るまで、治りませんでした
自分なりにすごく小さなことからアプローチを重ねてそれを克服し、今では20人くらいの人に(しかも外国語で)料理を教えたりすることもあります
このひと月ほど、パパジの本を通して真我に戻るアプローチをしているうちに、その緊張の正体がはっきりしたのでシェアしたいと思います
真っ先に結論を言うと、アガる原因は真我への抵抗です
思考が自分のものではないという認識がはっきりしてくるにつれ、それらを観察できるようになってくると
それによって生まれる「感情」からも距離が保てるようになってきます
今までは親しい人が感情的になって迫ってきたりすると、ついこちらも同じようにボルテージが上がってしまったりすることがありました
今では自分の感情を「あ 今不愉快な思いがある」とはっきり感じられるようになりました
そうなると、それを爆発させて発散するか、その感情自体から(ひいてはその感情をもたらした現象や思考そのものから)手を引いてしまい、触らないと決めてしまうか
という選択ができるようになってくるのです
触らない、というのは
自分を「他人」でも眺めるような感じで鑑賞することです
私真我様だからね、アバターの何が誤作動起こしてるのをしっかり観察するのです
これは始めなかなか難しかったのですが、感情を押し殺すのではなく傍観できるようになると「どうでも良くなる」地点があることに気づきます
ちなみに昨日も彼氏の前で生理前のイライラ(なぜか彼氏という存在はそのスイッチを押す役割を担っているように見える)のボルテージが上がり始めたのが分かったので、二歩くらい後ろに引いてそれを眺めるとそれが一気に冷め始め、再び心を近づけるとどんどん怒りが込み上げるという、めちゃくちゃ変な状態を味わいました
(何度も近づいたり離れたりして自分の中に芽生える感情の変化を眺めていたので、とてもはっきりと把握できた!)
あまり近づきすぎると客観性を失ってしまい、感情に飲み込まれてそこから離れることができなくなります
ボルテージにスイッチが入る地点から遠ざかるにつれ、自分が「感情と一体化」または「感情と分離」してゆくのですが感情に近づくにつれ、磁石に引き寄せられるような感覚があり、それはある意味「感情に飲み込まれてしまう心地よさ」でもあります
で
緊張です。あがり症の話でしたね。
この感情ですが、普段はその前の段階の思考がそれを生み出している事を認識していません
ですから、目の前の人の行動や発言、周囲の状況が、今自分にわいた感情の直接の原因だと思い込んでいます
でも、少しでも自分を内観することを試みればすぐに気づきます
感情の原因は、自分の思考(思い込み、決めつけ、理想)だと
時にはものすごく複雑な、複数の思考による妄想の産物として感情が生まれます
私が緊張してしまって声が震えるという状態に至っていたのは、人前で何かしなくてはいけない状態に陥った時に自分の中で起こっていた「上手くやらなくてはいけない、みんなにどう思われているだろう、間違えたら嫌だな」などといった
そのままじゃだめだ、もっと上手くやらなくては(まだ起こってない未来への思考と今の自分の否定)
声が震えてる自分はだめだ(過去に起こったことの反芻と否定)
また上手くいかなかったら、嫌だな(理想と仮定からの更なる否定とそれを元にした仮想の感情、今の自分への否定)
が原因だったのです
早い話が器以上の何かをやらなくてはならない、と思う時そのままの器である自分を否定するわけですから、抵抗が生まれ、体の中のあちこちが緊張を起こします
それは自分というパイプを真我のエネルギーが通り過ぎるのを大きく妨げるのです
つい先日も出張先で授業を進めるときに、それを感じていました
手先が震えたり、声が詰まりそうになったりして、それは学生時代の発表をしなくてはいけなかった時に感じた感覚だったので
いい機会なのでそれを観察しながら、授業をしていたのです
(我ながら素晴らしい余裕です。パパジありがとう)
ドキドキ、焦り、不安、羞恥心などの感情はこの場合、自分を表現するために流れてきている真我のエネルギーが、思考という圧力によって締め付けられたパイプの中を通り抜ける時に感じる、抵抗のようなものでした
そしてそのパイプを締め付ける「上手くやらなきゃ」「こんなんじゃだめだ」という思考は、実際に体のあちこちを締め付けるのです
(だから声が詰まったり、手が震えたり、頭に血がのぼってカーッとしたりするのです)
ほんで、
ほんでですよ!
大勢の人がすごい勢いで私の手を見つめてくる中、気づいたのです
「私めの手を、今まさに真我様がお通りになっていらっしゃる」
と
おおおおおぉっ
No.2の私めとしたことがっ!!!!!
早う、はよう傍に退かんかいっ!!!!
咄嗟に私の体は相応しい反応をしました
ゆーーっくりと息を吸い込み、吐きながら普段の3倍くらいスローモーションで動き出したのです
ノロノロと動く私の腕
それはある意味、エレガントな仕草でさえありました
口はペラペラと勝手に何やら説明しています
そのせいで手に集中していた私の意識は説明の方に移動しました
(もうこの時点でやってらっしゃるのは私ではないので、何言ったかなんて覚えてもいない)
そして、再び深呼吸をしながら今度は意識して体の力を抜いてゆくと、まるで何事もなかったかのように落ち着いた状態に戻りました
パイプが緩んで、真我のエネルギーが普通に流れていられるようになったからです
面白いでしょ?
これね、よく映画とかでギャングスタがやるやり方でもあるんですよ
すっごい腕っぷしの強い悪いやつが強豪な相手と向かい合った時、彼らは大抵不遜な態度で顎を上げて肩を落とします。
そして場合によっては笑みを浮かべて、一瞬体をリラックスさせるのです
上手い俳優は大抵これをやります。よく観察してますよね
(ちなみに私は昔、本物のそういう人と付き合っていたので知っているのです)
野良猫や野良犬、カラスなどにも、こういう態度をとるやつがいます
そんな訳で(?)
この真我が通り抜ける時の抵抗ですが、リラックスしてても起こることがあります
これは拡大している時です
いつもより、ちょっと多めに真我様がお通りになっている状態です
この時は逆にパイプの太さに対して通ってるエネルギーが多いので、逆の状態が起こります
感じるのは緊張によく似た「ドキドキ、ざわざわ」
そう、これがバシャールでお馴染みのワクワクです
武者ぶるいとか、よっしゃやるぞ!めっちゃ楽しみ!!という感情を伴います
多分、パイプをリラックスさせることを覚えると真我様は少しずつ、多めにお通りになるようです
そして
今まで苦手だったことがだんだん普通にできるようになり、
それがいつも上手くできるようになり
得意なことになり
周囲の人の目にとまってしまうほど、群を抜いた状態にまで上達するときに
内側で起こっていることです
って、最後でいきなりΔってしまいました
以上