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ギャンブル依存症

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2021年3月の記事一覧

SAGS掲示板から「渇き」になる衝動とは

SAGS掲示板から「渇き」になる衝動とは

SAGSでは、毎日、参加者さん同士が様々なスレで交流しています。今回は、衝動についてとても興味深いやり取りがあったので、シェアさせていただきました。(ヤバイ気持ちをはきだすスレvol.2から)

パチンコ屋に行く瀬戸際投稿者:Aさん 投稿日:2021年 3月26日(金)13時14分22秒

今日は半日仕事で昼から休み。朝からパチンコ屋に行きたい欲求が半端なかった。
仕事が終わり、定食屋に逃げ込み

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パチ屋の交友が いとも簡単に崩れ去る理由(最終回)

パチ屋の交友が いとも簡単に崩れ去る理由(最終回)

ここで話をパチ屋の交友に戻そう。どんなに真面目な人であれ、どんなに気が合った友人であれ、どんなに懇意な間柄だったにせよ、「パチ屋で得た交友は、とにかく飛びやすい」のである。

私の場合、親しくなったのは同性・異性を問わず「友人」止まりだったが、中には男と女の関係になってしまう人たちも居る。というか、そうなってしまう人たちは想像以上に多かった。

だが今になって考えると、「飛ぶという行為が、いかに思

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パチ屋の交友が いとも簡単に崩れ去る理由(その3)

パチ屋の交友が いとも簡単に崩れ去る理由(その3)

まだ20代だった私は彼女と出会った時、自らの名刺を手渡した。それは人助けをしたいという思いと同時に、この人なら身元を明かしても大丈夫という勝手な思い込みからだ。決して、ふしだらな気持ちからそうしたわけではない。

だが今よく考えてみると、彼女は自分の電話番号しか告げなかった。つまり、私は彼女を信用したものの、彼女は私のことを信用していなかったのである。

先の記事で書いたが、「素性を明かさないのは

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パチ屋の交友が いとも簡単に崩れ去る理由(その2)

パチ屋の交友が いとも簡単に崩れ去る理由(その2)

当時、私の職場は大阪市内だったが、もう一つの稼業であるパチに関しては、甘い店を探してあちこち点々とすることになった。特に東大阪や堺市内のパチ屋にはよくでかけた。そういった「出先」で顔見知りのプロと偶然出会うことは珍しいことでなかった。

お互いにもう気心は知れているので、そういった場で、「今日はこちらですか。江坂の店、ダメなんですか?」といった会話があり、電話番号やアドレスなども自然と交換するよう

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パチ屋の交友が いとも簡単に崩れ去る理由(その1)

パチ屋の交友が いとも簡単に崩れ去る理由(その1)

私はパチンコを高校2年生から始め、それから30年近くの歳月やり続けてきた。本当に無駄な時間を浪費したと感じるが、その間に人生の甘さも塩っぱさも辛さも酸っぱさも全て経験した。今になって、当時の交友について思い出すと感慨深いものがある。

長い期間パチ屋に入り浸ると、当然ながらそれなりの交友が生まれる。全盛期ではパチ屋関係の知り合いだけで、おそらくだが20名以上は居た。

だが、今、それらの人たちの中

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パチンコ店の自己申告・家族申告プログラムは機能するのか

パチンコ店の自己申告・家族申告プログラムは機能するのか

近頃、パチンコ店の内容を調べていると目にすることが多くなったのが、「自己申告・家族申告プログラム参加店」という表示である。

これは「パチンコ・パチスロ産業21世紀会」というパチンコ業界全体で運営している団体が、「パチンコ・パチスロへの依存問題に対する啓発・予防等の取り組みの一環として」設けている制度である。

概要をひとことで言えば、「本人や家族の申告によって、遊戯しすぎないよう手助けを行う制度

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