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BTS/RMから見る、新時代のリーダー像

組織の中で働いていると、どうしても納得いかない時がある。

なぜ、この仕事をするのか、他に方法はないのか。今の方法が一番いい方法なのか。
納得できないまま、問題提起することもできずに仕事が進んでいく。
結局はリーダーが決めたことでしか物事は進まない。
末端の社員が思ったことは反映されず、ただ頭を使わない単純作業だけを任される。

諦めてしまいそうな気持ちと、納得できない仕事をこなす惨めさと、やれることがまだあるのではないかと悶々とした気持ちを抱えながら仕事と向き合っている。
そんな葛藤の中でBTS、そしてリーダーのRMは理想的に映る。
私自身も彼らの要素を取り入れて毎日を変えたいと願っている。
まさに理想、ロールモデルだ。

そして世界の動きで見ても、まさにBTSは理想のチームワークであり、RMは新時代のリーダー像と称されている。
彼の何がそう言わしめるのか。

今求められる逆ピラミッド型のリーダー像

なぜ今までとは違う「新たな」リーダー像と呼ばれるのか。
それは従来のリーダー像とは構造が逆だからである。
従来は上から下へ指示出しする指示出し型で「ピラミッド構造」が主流だった。
この構造はリーダーが絶対正しく、部下が信頼感を持って従っている状況だとうまく機能する。
だが、昨今目まぐるしく変わる情勢に、頂点に君臨するリーダーが絶対正しい状況とは限らなくなってきた。
私自身そう感じている。今まで通じていたリーダーの思想では全く歯が立たない状況になった時、組織構造がグラグラになり、全く機能しなくなってしまった。
この状況にいち早く対応するためには、「OODAループ」の活用が不可欠である。そのためには、現場に一番近い存在の意見が反映される環境下でなければならない。
そのためには、リーダーが、一番近い存在である部下の意見を聞こうとする姿勢が大切である。下の意見が優先される状況こそが、「逆ピラミッド型」である。

そっと背中を支えてあげる支援型のリーダー

RMはチームメイトが気分が落ちてしまいそうなとき、さりげなく背中を押す形で導いてくれるリーダーでもある。
ジミンが自身なさげに英語でのインタビューの受け答えの練習をしていると、「まず言い方からだめ。もっと大きな声で言わないと」と鼓舞する。
一方他のメンバーには「いいぞ、おまえならできる」と勇気づけるように気持ちを鼓舞していた。
時に、厳しい言葉をかけ、ときに勇気づけるポジティブな言葉で背中を押す。
RMの細やかな心掛けは、チームの雰囲気に功を奏していることは明白だろう。



一人では何もできないとメンバーに開示する

ファンから見てもRMは、リーダーとしての気質を完璧に持ち合わせている。
前述のリーダーとしての姿勢もそうだが、どんな質問が来ても深みのある返答で返す頭の良さ、独学で習得した流暢な英語力、プレイヤーとして確固たるラッパーとしてのスキルと、トラックメーカーとしての実力。さらに心を震わせる歌詞で、世界中のARMYの心を癒している。
だが、当の本人は、自分のことを比較的卑下して評価している。
2019年BTS FESTAにて、SNSでの評価を気にしすぎだとジミンに3、4時間怒られたエピソードはとても印象的だった。

今年のBTSFESTAでも、「得意なことはBTS,不得意なことはBTS以外」と発言してた。見ている人全員に「そんなことない」と総ツッコミされそうな自己評価である。

そして、その気持ちをメンバーもわかっている。それはRMが日頃から「自分はできないことがたくさんある」と伝えているからだろう。
リーダーだからと言って全部ができるわけではない。欠点は周りが補う。リーダーが全てにおいて万能という時代は、もうとっくの昔に終わってしまったのかもしれない。

メンバーだけでなく、ARMYを導いてくれる私達のリーダー

こんなにも時代が求めているリーダーと言われる理由は、ひとえにメンバーだけでなく、私たちARMYも導いてくれるリーダーだからではないだろうか。
「LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF」でのMCでの言葉。「あなたが自分自身を愛するために、僕たちを使ってください」と話してくれてたとき、嬉しい気持ちとありがたい気持ちと、言葉で表すことが難しいなんとも言えない温かい気持ちになった。

生きていると、集団の中でいかにして生きていくべきなのかばかり考えてしまう。
周りを見て、自分の行動をつい決定してしまう。その事実に気づき、失望と後悔の念におそわれ、生きていることも嫌になってしまう。
だけども、BTSに触れている時、RMの言葉を聞いている時は、自分のために生きていくことの勇気を思い出せる。
泣きながら前に進むことに背中を押してくれる。

みんな、辛い気持ちを抱え、それでも生きていかなければならない現実と向き合っている。
そんな中で大事なことは、周囲の人々みんなを尊敬し、同じ目線で仲間を扱い、お互いに支え合うことだ。



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