地球のリズムに立ち還る場所
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◁◁◁よっしー・体験レポート▷▷▷
《地球のリズムに立ち還る場所》
今回は、宮代町にある進修館の茶室で南野 恵津子さんが開催している〈お茶の瞑想〉を体験してきました。
恵津子さんは、瞑想歴15年。
大好きだったお父様を亡くされた気持ちを癒すためにさまざまなものを試し、行き着いたのがマインドフルネス瞑想でした。
マインドフルネスとは、呼吸や今自分がしている行動を通して意識を内側に向け、丁寧に味わい、今ここを感じることを言います。
そこから自分の内に静寂を作ることで得られる、身体と心の一体感や沢山の気付きに感銘を受け、自分が大きく変わるキッカケとなった瞑想を知らない方にお伝えしたいと始められたのが〈お茶の瞑想〉です。
〈地球のリズムに合わせていく〉
今回は、活動の新しい展開も考えているとのことで、お茶の瞑想以外の瞑想も体験させて頂きました。
まずは、〈歩く瞑想〉から。
外の中庭に出て、吸う呼吸に合わせて2歩、吐く呼吸に合わせて3歩、何も目的を定めず、ゆっくりとただただ足を前へ運ぶことに意識を集中していきます。
「急いで歩くことは、地球を傷付けている」と話してくれた恵津子さん。
それは自分たちの身近にある美しいものを見過ごし、地球の一部である私たち自身の大切な気持ちも何処かに置いて、行動を優先することで自然は勿論のこと、自分自身をも労わる気持ちを忘れていることを意味しています。
この日の外は、桜が満開、雪柳は花火のように元気で、足元には可愛らしいタンポポが。
春を感じさせる植物たちのエネルギーが充満していました。
目的もなくゆっくり歩くなんて久しぶりの私。
いつものペースでは目に入って来なかった植物や空気の暖かさ、小鳥のさえずり、それを見て感じる穏やかな気持ち、大地に吸い付く足の裏など、地球と対話しているかのような感覚になりました。
〈エネルギーを充電する時間〉
外から戻ると今度は茶室で〈寝る瞑想〉を。
座布団の上に仰向けになって、恵津子さんのゆったりとした誘導により、頭からつま先まで少しづつ身体に意識を向け、労わりながら緩めていきます。
身体のさまざまな部分を意識して「ありがとう」の気持ちを送るだけで、身体が喜んでいるように感じ、とても軽くなってスッキリしました。
最後は、座布団に沈んで行くような感覚になり、気持ちよく脱力してウツラウツラとたまに眠ってしまいました。
〈一杯のお茶から生まれる世界〉
そして、最後は〈お茶の瞑想〉。
三年番茶とドライフルーツやナッツをゆっくり咀嚼し、今ここを感じながら食べていきます。
日々とても速いスピードで食事をしていることを自覚させられてしまう程、丁寧に頂いたお茶の味は、いつも自分を急かしていたことに気付かせてくれ、もっと口にするものを、自分を大切に扱おうと思わせてくれる時間でした。
以前「一杯のお茶は、宇宙を表している」と話してくれた恵津子さん。
それはお茶を淹れる時の水が、地球・宇宙の循環を表しているという意味だそうです。
自然の恵みが水となり、一杯のお茶となり、私たちの身体に入り、循環していきます。
恵津子さんの伝える体験は、私たちが忘れがちな、自分が地球の一部であることを終始気付かせてくれます。
自分の心地よいリズム、それはイコール地球のリズムであり、そこに立ち還ることで本来の自分、身体と心に優しい在り方や暮らし方を思い出させてくれているように感じました。
今まではひとりで瞑想をすることが多かったという恵津子さん。
先日沢山の方と瞑想を共にして、さまざまな方と共有した時間がとても楽しく、ひとりの時よりも大きなエネルギーの循環と充実感を感じたと話してくれました。
ここは宮代町なのに、たまに海外の寺院にいるかのような感覚になる静かな茶室で、沢山の情報や頭の中のお喋りから離れ、自分の内に静けさを取り戻し、地球のリズムを感じる時間として、ぜひ〈お茶の瞑想〉を体験して頂きたいと思いました。
お茶の瞑想: @nano_mindfulness
文章: @watashi.iam
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