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とことん自分の真ん中を追求する
さかのぼること、3ヶ月前のこと。
小さな灯火のような。
ポケットに忍ばせるお守りのような。
そんな詩を綴っていきたい。
自分のこころのためにそう思った。
それが出会ったことのない誰かに届いて、少しだけ心の靄が晴れることができたのなら、どんなにうれしいだろう。そう想像するのも、すごくときめくものだった。
数ヶ月前にInstagramを開設し、
無地のノートと濃紺の色鉛筆を購入し、
気ままに書いてみた。
まずはどんな形であれ、やってみよう。
そんな気持ちで。
ぽつりぽつりと浮かんできた言葉を
ノートに手書きで書いていく。
ただふわふわ浮かんでいた言葉が
ノートに書き並べられるのを見るのは
楽しいことだった。
だけど、なんだか引っかかりが残っていて。
自分の表現したいものとは少しずれているような、そんな感じ。
濃紺はいいけれど、色鉛筆じゃなさそう。
書いたノートを写真で撮っているけど、なにか違う気がする。
少しの違和感を放っておくと、全然違った方向に行き着いてしまうような気がするから、ちょっと立ち止まって投稿するのをストップした。
毎日投稿するつもりだったし、しないといけないような気持ちに駆られたし、「立ち止まる」って結構勇気のいることだったけど、
「自分を大切にする」
そんな自分でありたいから、自分の心の違和感を見過ごさず、向き合っていきたいと思った。
それから、もう一度、自分の表現したいものは何なのか考えてみた。
「考えてみた」
いや、違う。
頭で考えるのではなく、
何が心の真ん中にあるものは何だろうと
ずっと問いかけ続けた。
そんな気持ちで数日間過ごしていると、目に飛び込んできた、こんな動画。
するすると文字を書いている方の滑らかさ。美しさ。洗練さ。心が震えた。
「これだ!」
そう思って数日間過ごしていたが、さらに、こころのど真ん中を射抜くものに出会う。
それが、万年筆だった。
はじめは、あまりピンとこなかった。
書きにくそう。慣れるまで時間がかかりそう。
そんなイメージを持つ万年筆。
でもそんなイメージが一掃される。
なんて美しいんだろう。
こんな素敵な万年筆で書く未来。
思い描くと心が踊った。
そうして、自分の手元に万年筆が届く。
手に馴染むまで、さらさらと育児の合間に好きな言葉を書いてみる。とても癒される時間。
自分の心の真ん中を追求して
追求して、追求して、
どんな世界が形作られるのだろうかと、
そのプロセスも楽しみながら。
小さいけれど一歩踏み出した。
踏み出すことに恐れはないかと問われると、
「そりゃある!」とまだまだ軽やかに行動できないわたしだけど、自分の心にしたがって踏み出すことのできた一歩は誇らしい。
どんな世界になるかも未知。
未来を保証してくれるものもない。
それでも、心のしたがうほうに。
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