秋田帰省記録メモ
1年ぶりに帰省したので感じたことをメモする。
①ひいじいさんの経歴
ひいじいさんの経歴が書かれた冊子を見せてもらった。1968年没。一回忌のときに刷られたものらしい。ひいじいさんが生前自分で記録した経歴と、弔辞と、簡単な家系図が載っていた。ひいじいさんが「9代目」だそうだ。(1代目の前って何なんだろう…)
ひいじいさんは秋田の南外村(現仙北市)に生まれ、農業や商売、銀行の設立をしたあと公害問題の委員会の会長として精力的に活動していた。43歳のころ、自転車の事故で脊髄損傷になり、17年間寝たきり生活をしたのち亡くなったらしい。
このひいじいさんは、今も生きてる祖父の父にあたる。祖父が小さい頃に、祖父の父は寝たきりになったのだなぁ。めちゃくちゃ大変だったんじゃないか。ひいじいさんの手記には「人生終わったも同然」と書いていた。渋い歴史だ。
この寝たきりのじいさんの妻は、会ったことがある。わたしが幼稚園のころ、93歳くらいで生きていた。唯一お目にかかれたひいばあさん。カニが好きだから「かに婆」と呼ばれていたが、本名は「かねよ」らしい。初めて知った。幼稚園のころ、かに婆がしわしわすぎて怖かった記憶がある。
あの婆さん、寝たきりの旦那と5人の子供を世話してたのか。仕事もしてたんだろうか?いずれにしろ、かに婆はタフだったんだろうなぁ。
②名前の由来
わたしの本名は「菜々」と書く。由来は「いつまでも野菜のように瑞々しく」「菜の花の季節に生まれたから」などと聞いていた。
が、誕生アルバム的なものを開いたら、「好きなマンガの好きなキャラクターである菜さんにあやかったby父」と書かれていた。初知りである。
菜さんが出てくるマンガを調べると、わたせせいぞうさんの「菜」というマンガだろうと分かった。若い夫婦の、平和ではあるけども平成初期の独特の男尊女卑?セクハラ感?が残る雰囲気が残るマンガだった。
母に「わたしの名前は菜っていうマンガが由来なんだね」とたずねたら、「そうだね。そこにマンガあるよー」と答えた。棚に「菜」があった。見たことのある馴染みの背表紙だったが、意識してなかったので存在を認知していなかった。父、ずっと一軍の棚に置いてたなんて、本当にそのマンガが好きっぽいなぁ。
中を開くと、日本の昔ながらの料理がたくさん出てくる。今のわたしの趣味に近い。興味深い。
ルーツみたいなものを掘ることに面白さを感じる。世の中で「自分にしかできないこと」など無いけれど、「自分にとってしか意味のないこと」はたくさんある。それをゆるゆると感じていけたら十分じゃないか。
(続く)