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富山グラウジーズと2026将来構想

昨日は、富山でした。昨年もこの時期に来富して、グラウジーズ関係では、チェアマンに就任してから3年連続3回目となりました。富山は、個人的にも大好きな場所のひとつです。

まず、一つ目の目的ですが、富山市による富山市総合体育館の改修によるB1施設基準を満たすべく動き出していることに対する確認と関係各所への御礼でした。

また、この事実を踏まえて、もう二つの要件である売上高、入場者数を増やすことの必要性が増す中で、経済界やブースターの皆さまに現状をご理解いただくため、メディアの皆さまに深いところまで知っていただくことでした。

大前提として、新B1、新B2、新B3(仮称 各カテゴリー毎に名称を付ける予定)の要件定義がある中で、どこを目指すかは、クラブが選択するものです。2026年に間に合わなくとも2028.2030と2年ごとに条件をクリアすれば新B1にたどり着くことが可能なルールとなっています。大切なのは、いつ、たどり着きたいか。

入場者数が多くてもアリーナや売上高の要件を充足しない、売上高とアリーナの要件が充足していても入場者数が少なければ、たどり着くことができません。アリーナはともなく、特に地方クラブは、平均入場者数4000人、売上高12億はハードルが高すぎるのではないかというご意見があります。

この課題に対処するために、3次審査で、売上高12億ならば、3000人以上でOK、入場者数が4000人以上であれば売上高9億でOK。また、売上高12億のうち、20%は、バスケット事業以外の収入も認めています。つまり、異業種参入、多角化も容認しています。

その上で、エクスパンションで上のカテゴリーにあがるチャンスは常にあり続ける、というようなルールを設けられています。今頑張るか、未来に賭けるか、各クラブ選択肢を持っていただけるようにしています。極度な無理を強いることがないようにです。

地方クラブに厳しいというかご意見もありますが、現在のB.LEAGUEは、M&Aによる資金力のあるクラブが参入したり、資本力により大きな成長を遂げるクラブが相次いでいます。今後も加速していくことが予想されます。

自由競争の中で、資金力・経営力とチーム成績に相関関係があります。このまま放置していけば、遅かれ早かれ圧倒的に資金力、経営力格差によるカテゴリー区分が進んでいきます。業界の発展の副作用として、相対的に地方クラブまたは大きな資本がないクラブが苦しくなりつつある中で、クラブが努力することでトップカテゴリーにたどり着ける、そんな夢を残す、それが2026将来構想の本質であり、各種条件設定の背景です。

日本を牽引するクラブを輩出して、B.LEAGUE、バスケ界を発展させること、日本代表の強化に繋げること、社会的に必要とされる団体となることが大切です。メディア露出ももっと増やさねばなりません。

しかし、いきなり全部が全部トップカテゴリーを主戦場にできるわけではありません。上をどんどん目指し、アリーナを誕生させ、事業としての価値、地域を熱く盛り上げようと成長しているクラブの発展を阻害してはなりません。

他方で、今、努力しているものまだまだ成長過程、誕生まもないクラブに夢がなくてはなりません。全国津々浦々にあるクラブがあることの意義を示し、子供たちがプロの試合を観たり、バスケットをやってみたいと思う舞台を持続させてもいかなくてはなりません。

全てハッピーのベストな仕組みなど存在しませんが、B.LEAGUEはこのような生き残り策を意思決定してクラブ、リーグが力を合わせて邁進しています。未来など誰も分かるはずもなく、決めて前進していくしかありません。そして、結果を手繰り寄せる、これが、B.LEAGUEのスタンスです。

これを踏まえて、富山グラウジーズはどうするか。クラブで決めなくてはなりません。1番の前進は、富山市総合体育館の改修が動き出したこと。現実のものとすべく富山市もやるべきことはしていただいています。心から感謝しかありません。

あとは、12億、4000人をどう考えるか。審査対象期間は、今シーズンと来シーズンです。来シーズンの結果で挽回可能です。2つの条件をクリアするのが、理想ですが、12億・3000人または、9億・4000人のどちらが富山という地にとって達成しやすいのか、グラウジーズの経営陣が判断しなくてはなりません。

現在、平均入場者およそ2403人(前節まで)、売上高8億円を今季予定しています。これが、現在地です。

もし、本気で新B1を目指すならば、この現在地からどうやって達成するか、オール富山で頑張るしかありません。鍵は、いかに具体的に多くの人に自分ごととして新B1たどり着くことの価値、イメージを沸かせることができるか、そして、クラブが努力することだと思っています。

新B1が全てではなく、新B2、新B3も存在価値あるカテゴリーにしていくつもりです。新B1は、地元のご負担はありますが、それ以上の価値を地域にもたらすことができるよう努めていきます。目指し甲斐のあるカテゴリーですね。こんな内容を丁寧に、自治体、メディア、クラブに説明し、ただ単に新B1が全てというような誤解を解いて、正しい理解のもと選択、努力していただけることが私の役割だと考えて1日エネルギーを注がせていただいたました。

その上で、グラウジーズは、2026年から新B1を目指します。目指す以上は、リーグも全面的に応援していきます。あらためで、富山のブースター、パートナー、自治体、メディア、そして多くの関係者の皆さま、引き続きの応援、ご支援をよろしくお願いします。また、終日貴重なお時間をいただいた皆さま、ありがとうございました。やはり、富山はサイコーです!


新田県知事
藤井富山市長
市役所でメディア対応
予告通りの生出演
KNB 瀧𦚰社長
NHK富山 葛城局長
北日本新聞 蒲地社長
富山テレビ 飯野常務
寒ぶり、勝駒いただきました!
白エビ!
懇親会は、石崎会長も。皆さま、ありがとうございました

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