クラブ経営にとって重要なGMをどのように選ぶのか、ポイントを整理しました。選手のセカンドキャリアにおいても、大切な仕事です。
ちょうど来シーズンに向けて、チームの強化体制を検討しているクラブが多いだろうと思い、少しでも参考になればということで↓のnoteをアップしました。想定を超える反響があり、かなり拡散、コメントをいただき、クラブオーナーや社長、各方面から良いGMはいるか、どう探すのが良いかと尋ねられることが多かったので第二弾をお届けします。
もちろんそういうGMはおりますが、既に所属クラブで活躍しています。しかし、その活躍しているGMもいきなり結果を出したわけではなく、仮説と実行と改善を繰り返し、経験と学びの蓄積でそのクラブでの経営資源の中で、できるベストな方法を見つけ出し、そのポジションにいると言えます。つまり、クラブとして育成しています。
他クラブから引き抜いてもやはり、そのクラブにフィットするかはわかりませんし、ある一定の時間は要すると思います。様々な異なる環境があるので一般的に良いGMというよりは、自クラブにとって良いGMの資質のある人を迎え入れて、数年かけて育てていくことがベストではないかと考えています。
会社経営と同じですが、クラブが大切にすること、どんなチームにしたいのか、どのような計画で強化を図る、どのレベルの投資を念頭に置いているのかなどを明らかにすることがまず先です。その上、どのような人が良いのかを検討することになります。↑のnoteでお示しした通り、まるで経営者、バスケを知っている、マネジメントもできる、経営感覚もあるなんてフルカバーできる人を探してもそんな簡単に見つかりませんし、いるのかなというレベルです。
ということで育成していくしかないという前提で選択肢は2つ。バスケットの専門性のある人材に対して、マネジメント力、経営感覚を備えるように育成する。または、マネジメント力、経営感覚のある人材に対して、バスケットの知識を備えるように育成する。
どちらもあると思いますが、最終的には、人対人、コミュニケーション力、人身掌握力、マネジメント力、経営感覚というのはなかなか会得することは難しいので後者よりの人材が選択肢として広がるのではないかと考えています。
しかし、引退選手やバスケ経験者でリーダーシップがあったり、勉強熱心で様々なスキルを会得できるポテンシャルがあると判断できれば思い切ってトライしても良いのではないかと思います。ここが選手やコーチからGMというセカンドキャリア枠として期待しているところです。
だから選手たちには、日頃からこのあたりを考えて勉強したり、パートナーの社長やクラブ社長と話をしながら学ぶ姿勢をもっていると、未来に繋がりやすいと思っています。選手の皆さん、頑張ってください!
結論として、誰をGMに据えるのか、今いるGMをどう育成していくのか、若干感覚的な部分もありますが、究極、クラブの今のステージ、環境と目指す方針に照らして決めるしかありません。
GMとしてヘッドコーチ、チームスタッフ、選手たちを選択する目利きと口説き力、パフォーマンスを最大限に発揮させる、信頼関係を築ける(試合だけみてああだこうだ言っても現場は信用しないので練習もみる、声かけるなども超大事)コミュニケーション力、ファンやパートナーなど外への向き合いも恥ずかしくないように指導力を発揮することでいかに強化を図り、クラブの価値を上げられるかどうかがミッションです。
やはり、最後は、人。人物として魅力的な人が良いですね。素晴らしいGMを育てることもクラブの大切な人材投資だと思います。釈迦に説法、長文失礼しました。
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