応援してもらうためには、接触時間と接触回数、そして、思い入れ作りが大切だと思っています。
キンコン西野さんが、マーケティング的に顧客との接触時間と接触回数、どちらが重要かという話をしていました。西野さんは接触時間と言っていました。その心は、接触時間が長いと思い入れが入ると。親が子供の何らかのお披露目の舞台に行くのも同じ、頑張って練習している姿も見てきたからこそ、思い入れが入るとも。このあたりは全く同感で、千葉ジェッツの社長時代もそこを意識してファン獲得のアプローチをしていました。
選手のプライベート、ロッカー、日頃の練習風景などを公開することで、試合でカッコいいだけでなく別の場面に触れる回数と時間、つまり裏側を見せることで思い入れを持ってほしいと考えていました。また、マーケティング的なベンチマークは、子供のピアノの発表会、サッカー試合の応援になどに行く親御さんとしていました。
雨が降ろうが、槍が振ろうが、多少価格が高かろうが、行く、行かねばならい!これがマックスの動機づけだとすると、この関係にいかに近づけるか。よって、日頃からいかにアリーナに足を運んでいただくための関係づくりをするのか、接触時間と接触回数を増やすことで思い入れを深めるかだと思って手を打っていました。
選手はキラキラしてるもので、あんまり裏なんて見せるものではない!とか当時いろいろと言われましたが、今ではマーケティング的にも主流になりつつあります。そのスタンスは今も変わらず、Bリーグでもラジオ、「島田のマイク」、YouTube「島田と語りまショー」毎日投稿の「島田のnote」、メディア露出を増やしているのも、Bリーグ、バスケ界のこと、届く範囲が限定的であっても発信することで、裏事情、背景を公開することで、理解を深めていただきつつ、身近に感じる、または、思い入れを持っていただければと思っているからです。
これを「厨房の見えるラーメン屋さん戦略」と名付けています。汗水垂らして頑張ってる姿が、感情移入させる、美味しく感じさせてしまう。そして、また来たくなる、になるのではないかなと思います。