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俳句の本の紹介です。~「モーロク日和」、「俳句の宙2024」
☆モーロク日和 坪内稔典著 創風社出版 1300円+税
坪内稔典先生が産経新聞大阪版に2016年8月から2017年12月にかけて連載したエッセイをまとめたものです。くすっと笑える温かいエッセーが多いです。モーロクシリーズは、「モーロクのすすめ 10の指南」「ヒマ道楽」の次に、この「モーロク日和」だそうです。その後、コロナの時期には「モーロク満開」、コロナ後は「モーロクらんらん」として新聞紙上で続いています。
本の目次です。
春 あんパンの食べ方
夏 軽井沢する
秋 墓地付属
冬 女はランチ 男は昼飯
ラストの「ごく自然に」は、奥様の誕生日祝いに、深紅のバラ10本を贈ってあたふたする微笑ましいエッセイでした。
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☆俳句の宙2024 小西昭夫他著 本阿弥書店 3900円+税
合同句集「俳句の宙2024」を、愛媛の小西昭夫氏から御恵贈いただきました。小西氏をはじめ16人の精選作家による俳句と書き下しエッセイが載っています。
小西氏には、「船団の会」の頃から、今も「子規新報」でお世話になっています。今回は、全ての句に前書き付きです。「チンピラ」「続チンピラ」というふたつの朗読句集。ユーモアのある朗読作品にするために、作句の意図とは別に前書きをつけ、笑ってもらえるように構成されたそうです。激選、三句です。
白菜は立派それほどもでないぼくら
屈伸のあとの尻もち春が来た
チンピラの真面目なこころ秋の空
この合同句集には、もうひとり、「船団の会」「窓の会」の会員のおおさわほてる氏も掲載されています。激選、三句です。
オルゴール開けたら虹がかかってた
タコだけが夏の扉を開けられる
青梅は瓶の中まで海にする
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