◎山より団子◎「古久や」 (0002)
飯能(埼玉県)にある江戸時代創業の武蔵野うどんのお店です。
<趣意>
恥ずかしながら私はモノグサ者なので登山ではほとんどゴハンはつくりません(めんどい…)。 そういうわけで、登山後のおいしいご飯屋さんを物色中です。 オススメのお店がありましたら、ぜひ教えてください。
<概要>
●「古久や」(こくや)
埼玉県飯能市にある武蔵野うどんのお店です。
江戸時代(詳細時期は不明?)創業だそうです。
飯能駅周辺のお食事処のなかでも人気のある有名店だそうです。 ※食べログ:3.53(2021年6月)
<メインディッシュ>
●肉つゆうどん(並)
メニューは基本的にうどんオンリーです。 掲載写真のとおり10種類程度のうどんの種類、トッピングと飲み物が主要メニューになります。
基本はいわゆる「武蔵野うどん」です。 メニューでは「肉つゆうどん」となっています。 「武蔵野うどん」は(※正確な定義があるのか存じ上げませんので大まかで一般的な印象です)、茹で上げた麺を皿やざるなどに盛って、醤油・鰹だしベースの肉汁につけて食べる「つけ麺」タイプのうどんになるかと思われます。
写真のうどんは「並」です。 感覚としては大きめのご飯茶碗いっぱいに盛られております(400g程度だそうです)。 値段は「並」が730円、「大」が780円なので、「大」がお得なように感じられて、つい「大」を頼みそうになるかもしれませんが、大食いでなければ「並」で十分ではないかと思われます。
麺は「コシがある」というよりもむしろ「硬い」という(個人的な)印象でしょうか。 もちろんバリバリとかカチカチということではなく、しかし讃岐うどんのようなコシの感覚とは違うと感じます。
讃岐うどんは「コシ」と表現される弾力と強さの食感を味わいつつ、ツルっという喉ごしを楽しむ面もあるかと思います。 一方、こちらはむしろ「歯応え」がある感じでしょうか。 太麺でもありますので、勢いでツルツルと喉を通すより、口の中でいったん蓄えてモグモグと咀嚼して飲み込むような感覚ではないかと思います。
讃岐うどんは麺に歯を入れると弾力がありつつも自然にぷつりと切れると思いますが、武蔵野うどんは「噛もう」という意識を表に出さないと噛み切れない(訳ではありませんが)、そんなイメージでしょうか。
よく噛んで、小麦麺のおいしさを味わう。 お米を食べるときと同じような、とても食べ応えがあり、お腹にも貯まるお食事向きのうどんなのではないかなーという印象です。
肉汁は醤油・鰹だし(たぶん…)ベースのつゆで少々甘辛の濃い味(関東的で見た目も濃い)です。 肉つゆうどんを注文すると、そば湯のように、うどんの茹で汁(だと思います)が併せて提供されるので、こちらで汁の濃さを調整できます。
具には豚肉、シイタケや長ネギが入っています。 肉汁もお椀いっぱいに盛られていますので、先にすこし具を食べておかないと、うどんを入れることができません。
柚子粉と七味唐辛子で辛さと風味をお好みに変えることができます。
ごちそうさまでした!
<店舗情報>
「古久や」 (こくや)
住 所: 埼玉県飯能市八幡町6-9
最寄駅: 西武池袋線「飯能」駅またはJR八高線「東飯能」駅
地 図: ※Googleマップ
※公式サイトやFacebook等の公式SNSもないようです。
紹介記事: Hanako with Seibu
<補足>
西武池袋線「飯能」駅から徒歩10分強ぐらい離れています。 JR「東飯能」駅からはさらにもう少し離れています。
「肉つゆうどん」の場合、注文時に麺を温かいか冷たいかを訊かれます。
メディアでは「古久や」と表記されることが多いようですが、本来はひらがなの旧字で「こくや」ということであり、正式には「こくや」と表記するようです。 ※本ページでは恐縮ですが便宜上「古久や」とします。
店舗の外観は古い商家風とでもいうべきでしょうか。 元々は穀物商であったそうですのでその名残かもしれません。 中は入ってタタキの土間があり、左手に座敷席があります。 テーブル席やイス席などはないようです。
天ぷらは数量限定らしく、無くなり次第終了のようです。
<私的な雑感>
いわゆる一般的なイメージの「武蔵野うどん」と総称されるうどんのスタンダードなスタイルだと思われます。 汗を流して力仕事に励む農家さんたちの食欲や味覚に応じ、濃い味・食べ応えという欲求に従ってこのようなスタイルに行き着いたのかもしれません。
以前、埼玉県を中心に東京多摩地区や北関東を毎日のように歩き回る仕事をしていましたが、そのときにはちょくちょく色々な武蔵野うどんのお店でお食事をしました(そのころは「武蔵野うどん」という呼称はまだ一般的ではなかったように思われます)。 おおむね「古久や」さんと同じようなスタイルのうどんを提供をしており、ボリュームも多めでした。 知らずに「大」を頼んだら、洗面器のような器で提供されたお店もありました(食べきれずに残してしまいました。申し訳ありません)。
お値段も味や量を考えると、コストパフォーマンスに優れているのではないかと思われます。
いかにも関東風(?)な「武骨なうどん」といえるかもしれません。 濃いめの醤油味、(昆布やイリコと比較すると)カツオやサバなどのちょっとクセのある魚介だしで生まれ育った関東人には馴染みやすく楽しめるうどんなのではないかなーという感想です。
<付近の山>
天覧山(飯能アルプス)
伊豆ヶ岳
蕨山
棒ノ折山
<備考>
・「武蔵野うどん」 (Wikipedia)
<ご留意点>
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(2021/07/20 上町嵩広)
<バックナンバー>
0001 釜めし なかい