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左脳と右脳を活用することで見える新たな可能性
私は今までビジネスとクリエイターの違いに関して何度か論じてきました。会社員としての人生では、左脳を酷使する毎日でした。論理的に考え、目的や目標を言語化し、提案の投資価値を経営陣に納得させる。これらは、まさに左脳的なアプローチでした。しかし、成功の保証がない企画に対し、どれだけ論理を尽くしても「やってみないと分からない」場面が多かったのが実情です。
退職後の今、私はクリエイターとして直感に従い行動する新しい挑戦を始めました。右脳的な感覚で、美しいものを追求し、答えを探しながら前進する毎日です。この姿勢は、会社時代の反動にも感じられます。しかしながら、右脳だけに頼る生活は自由でありつつも、散漫さを招きやすいという弱点があります。
そこで気づいたのは、左右の脳をバランス良く活用することの重要性です。方向性を決めるときには右脳的な直感に頼り、細部を詰める段階では左脳的な論理を取り入れる。この二つを組み合わせることで、クリエイティブなアイデアを具体的かつ実現可能な形にすることができます。
たとえば、新しいプロジェクトを立ち上げる場合、最初は直感で「これが面白そうだ」と感じた方向性を基にスタートします。しかし、それを形にするためには目標や手段を明確にし、ステップごとに必要なリソースを計算する論理的なプロセスが欠かせません。この「直感と論理のハイブリッド」は、全力を尽くす上で欠かせないアプローチなのです。
過去の会社員時代も、現在のクリエイターとしての日々も、それぞれ学びの連続でした。しかし、どちらか一方だけに偏るのではなく、左脳と右脳の両方を使いこなすことが、自分の可能性を最大限に引き出す鍵だと最近では感じています。
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