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作詞:吉行とおる

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#詩

【歌詞】風の懐(なか)でしか云えないこと

眠ったふりをして 僕をまってる
背中から抱きしめて
きみの香りで呼吸して

まだきみの傍りで合歓(ねむ)れない
" さよなら " ドアを閉めて
そっとかけだした

一人で生きていく術を
僕はまた探していた
傍りにいない きみにつぶやく
" 月がとても綺麗だよ "

綺麗事と変わらない 生傷だらけの理想
平和なんてなかった 全ては戦いだった

まだあの日のボクに会わせる顔もない
帰る場所もなくて 彷

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【歌詞】夢為(むい)

君に会う為に生まれてきた
君に逢う為に、ここまで生きてきた

点を結び直す よりほんとの方へ
手を伸ばした先にある あたたかさに

疲れ果てて倒れないと
気づけない遠回りも
まっすぐに見つめている

こんなことの為に たぶん君の為に
愛の為にあったから

夢の為に生きて 夢の為に生きて

結び直した線は 君に続いている
いつか科した呪いが 解けていく

全てを手にすることなど
できないと思い込んで

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【歌詞】幸せになる

何でもできると思っていたんだ
きみの咲顔に届かないと
思いもよらず

日本映画のような 哀愁がたち籠め
虚しさをそっと浮き彫りにする

それでも昨日より良くなってる
実感できる、いま

ただ寂しい夢に浸ってた
あの頃に戻りたくない
ずっと優しい人たちが
待っていてくれたから

責めないことはわかっているけれど
みっともない僕で、ごめんね
肯定も 否定もせずに
吽阿(うな)ずいた
いつも傍にいてくれ

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【歌詞】しあわせにする

そこから吹く風が
纏う何もかもを流してく
何もいらないのだろう
二人がそこにあるなら

もう他人の歌じゃ
君を語れなくなったよ
それでもまとまらないで
バラバラの旋律のまま

はじめて 君を見つけた時から
なんとなく気づいてたんだ
たぶん一目惚れだった

今もずっと
煌めいてる星みたい 悠遠の一柱
人の姿溶けだすまで 傍にいるから

しあわせにするなんて
言羽にすればうすっぺらくて
傲慢でどうしよ

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【歌詞】曇り空の海

その咲顔げんきですか
ほんとうにげんきですか
少しムリしている そんな風に現ります
そんな風に謳ってもきみをとめられない
つよく抱きしめていた
きみの時をとめるように

信じられないよ
優しさ称えているでしょう
僕のせいだよ
みんなきみが拾っている

意味なんてないと
なげ捨てた冊子(ノート)の中
きみを見つめてきた
僕の軌跡が刻まれていた
なげ捨てられた冊子が
頬を打たれたきみのようで
拾いあげ

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【歌詞】空の模型

生命のスープを
手前(これ)にしてくれたでしょう
なにもない可能性だって
あったハズだけれど

きみが鏡をさわったから
「光あれ」と無責任に唱えられた
昨夜とは違う

見本通りに色を差すなら
僕じゃなくてもいい作業
「何も成せてないでしょ」
" 確かにそうだよ "

蟻が死んだムシを 風が雲を運んでいく
生キ絶エルことも悪くないと
暖かく感じてる

きみが鏡をさわったから
宇宙の彼方まで光そよぎ 

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【歌詞】アイエン・キエン

「心力(バカ)がうつったみたい」
そんな冗談一つで
二人を思い返してしまうほど
いつも気を使って 遠慮していたね

僕の声に振りむく君が とても不思議で
時々 夢を見てるのかなって

よくある恋人よりも
大変かもしれないけど
ヘタなムリはしないで
ぽつぽつ徒いていこう

とりあえずそこまで行こう
その先はわからないけど
成り行きを見守りながら
気持ちと見比べながら

分け合うことよりも
譲り合うこ

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【歌詞】愛し愛されること

よくできたこの世界は 誰とでも愛し合える
そんな優しさもきみを好きな僕には

綺麗なものも きみを奪うものに見える

チカラを持て余して
優しさを持て余して

愛されることを まだ上手く感じられない
傷つけることも 躊躇いながら

きみはきみでいいし、僕は僕でいい
だけどその半分は嘘
それでも世界を一つにしたい
わがままを許し合って

何ごともないままなら
きみを知ることもないまま
スレ違い続けて

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【歌詞】好きな人がいます

今更 そう思うけれど
ここでそう思えるなら
チャント気づいてあげてね
本当はわかっているでしょう

おんなじ時を生きてくれてる
大きな支え

寄り添う伝記―やくそく―だけ
今は必要だから
心が痛んだとしても
歌う この恋の歌を

好きなんだ、ずっと前から
それなのに何してるのさ
風波たてぬように
犯した罪に怯えたのか

間接的な唇づけみたいに
ほど遠く世界を愛して
骨噛みか死姦みたいに
好意は形に

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【歌詞】いぼるぶ

君に出逢うんだったら
普通に生きていればよかった
後悔ではないけれど あと少し強くなりたい

心を少し開けば 何もない場所が生まれる
そして話しかけよう
愛しい人を向いて

ほんとは初めから 君だと知ってた
こんな僕じゃダメだと
知らないふりしたんだ

儚く 優しく 不確かな愛を
甘く 虚しく 勘違いさせて

問題を抱え、歩く
僕も、たぶん君も

それでも夢のある方を そっと指さすから

儚く 優

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【歌詞】ダメなままでいい

なくても 何があっても
何をしてもしなくても

変わらない
大切なことはいつもさり気なく

「もう冷たい価値に ふるえていないで」
瘴気をさらって 伸びていく黄昏の花

ダメなままでいい 心細くても
君を見つける為に
ダメなままでいい
それこそが幸せの条件

傷ついて 落ちるなら
たぶんそれもいいだろう

君として傷ついたことは
いつもなに気なく

もう愛した人に ふるえていないで
グズグズでもい

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【歌詞】犬相手に役立つか

仕事を辞めて
毎日家にいるダメな俺を
毎日家にいると喜んだやつがいる

幸せになる為に 犠牲を強いるようでは
いつまで経っても社会は
誰かの我慢の上に立っていくのか

犬相手に役立つか
そんな風に考えていけば
世の中のいらぬ厳しさも
粗方泡に帰すだろう

生きるのもやめて 死ぬのもやめてみる
そう詰まりは ただ此処に在ること
それだけでいいから

大切なことが いつも誤魔化され続けている
いつまで

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