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墨で描く日本画教室|開催レポート

「墨で描く日本画教室」を開催しました。

国宝・鳥獣人物戯画より龍の墨絵模写

同じ絵を描いても
印象が全く違うことがオモシロかったです🤩

筆遣い、色の濃淡、作品を描き進める速度など、、、
好みや在り方など、その人らしさが体現されているような気がしました。

国宝・鳥獣人物戯画より麒麟の墨絵模写

現代社会は、必要なものが購入できる時代ですが、人間が古来から行なってきた営みの中で、「自分の生活を豊にする、美しくするために何かをつくる」という行為があまりに日常から消えてしまっているのではないかなという思いが絵を描いきながら浮かんできました。
創作活動は、人にとって食べることと同じくらい根源的な欲求なのかもしれません。

墨の香りが心地よい。こちら三ツ星の墨だそうです。

岡本太郎もこんなことを書いています。

むしろ下手の方がよいのだ。笑い出すほど不器用であれば、それはかえって楽しいのではないか。平気でどんどん作って生活を豊かにひらいていく。そうすべきなのである。意外にも美しく、嬉しいものができる。
それが今日の虚しい現代社会の中で自分を再発見し、自由を獲得する大きなチャンスなのだ。

『自分の中に毒を持て』青春出版社 

自分らしい方法で、表現することは、人生においてとても重要な気がします。そして、それは下手でもいい。むしろ下手の方が愛嬌があるかも。そして、それはまず、自分のための行為であっていいのではないかと今回のワークショップを通して感じました。

参加者の皆さんもそんなことを感じてくださっていたような気がします。参加者さんから頂いた、こちらの感想がとても嬉しかったです。

「黙って描く時間もあり、比べることが違いを分かち合う時間でもあり。
否定しない心地よさがあった」

図書館の方向性で迷ってましたが、少し開けた気がします。

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図書館 MAYUは、

自分が拠り所にする
大切なものや言葉が見つかる場所

その拠り所が大切にできる場所

でありたいです。

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下手でもいいから、表現し続けたいと思えたワークショップでした。
開催してくださった臼井先生、ご参加の皆さんありがとうございました。

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