ココイチに挑ませて!
人は誰しも少なからず、心の中に忘れえぬカレーを潜ませている。
別れた彼女のカレーやもう更地になったドライブインのカレー。
距離や心が遠くなるほどおセンチさも増す。
それがココイチのカレーとなった途端に話は変わる。
「行けや、食いに。」
違う、そうじゃない。
あれは2020年の夏。
夏の限定のスパイスカレーメニュー
戯れに頼んでみた一皿に、僕は猛烈に恋をした。
大人のスパイスカレー THEエスニックアジア
爽やかな酸味と辛み柑橘ハーブソースがアクセント。
酸っぱ辛くてシャバシャバのルー。
これはちょっとおいしすぎた。好きだった、もう恋だった。
11月、恋は販売終了という冷たい風に吹かれて終わる。
それでも好きだった、会いたかった。
レモングラスやバイマックルーを買い込み、せっせと試作した。近づいてはまた離れ、恋の輪郭だけをそっとなぞって、時だけが過ぎていった。
また夏が来れば会えると思っていた。
2021年の夏。会えたのは チキンとトマトのホットスパイスカレーだった。
食べてみた。とってもおいしく食べた。
でも…違う、違うんだ、香りも刺激も。
でももう1回食べた。とってもおいしく食べた。
2021年の夏すら終わっているというのに、2度と来ない2020年の夏を未だに未練がましく求めて検索やなんやを繰り返していた。
ふとこんな言葉を目にした。
トムヤムクン味? そうか…!!!
エスニックアジアに挑ませて!
先ずは普通にシャバシャバ系のカレーを目指す
ちなみにこの家にすり鉢はおらず、その都度、量に応じた「ちょっとザラザラしてる皿」がその役を買って出る。
家の者が「匂いがしたから」と2階から降りてきた。
…この時点で、匂い…?
時計が指すのは11:30、そうとう飢えていると見えるので作業を急ぐ。
飢えている者がいるため、本日はサッとで済ます。
大丈夫。頼れる味方がいるのだ。
この家ではGABANのスパイスセット、ターメリック・クミン・コリアンダー・陳皮・フェネグリーク・フェンネル・シナモン・カエンペッパー等。
今回はルーそのものの味を判定すべく、そして失敗の可能性も考慮し、エビなどの具を全く加えず走り切る。
そして
堂々とドーピング
これ!これこそがTHEエスニックアジアへの近道。
トムヤンクンペースト様。
辛味も香りも酸味も、これ一つでバチーーーっと決まる。
「柑橘ハーブ」たらしめるために、ここでダメ押しのバイマックルー!
が、無かった。
使い切った覚えがないので、無い理由が分からない。
この家の誰かが…つまみ食い? 嘘だろ、葉を…?
まぁいい。
むしろ、このひとビンで味が決まるとの証明が強まるはず。
大さじ1~2程度加える。
今回はシャバシャバカレーなので大目に。
実は傍らでジャスミンライスを炊いている
フライパンで炊くとおこげが出来て、カレーをも凌ぐ最高の香りが広がる。
かなり噴きこぼしてしまったが良い出来だ。
ちなみに飢えた家の者はもう水やスプーンを持ってスタンバイしている。
先ほど、家の者が飢えていたので玉ねぎを十分に炒める時間をはしょった。
そこを補うため 玉ねぎ麹 に力を貸していただいた。
玉ねぎ麹、想像の倍は頼れるやつ。ぜひ作ってみてほしい。
実食
そう…この爽やかな酸味…! エスニックな辛味…!
よーしよし、80点位は行ってるんじゃないか。
家の者もおおよそそのくらいのジャッジをくれたのだが、いかんせん飢えていたので信用に足るかどうかは分からない。
しかし、実際に恋焦がれていた自分が満足しているのだから成功の称号を与えてもいいのじゃないだろうか。
…そう言えば焦がれていたっけ、恋に。このカレーに。
なんだか清々しい気持ち、妙に。
「作る」ことに打ち込んで、恋が昇華されたのか?
いや…次の恋が始まったから?
サンゴリアスにも恋させて!
スキを押して下さって意味分からなくて戸惑った方、すみません。
ラグビーです。
2022年から始まった ジャパンラグビーリーグワン (旧 トップリーグ)
ルールなんて3つ程しか知らないド素人ミーハー。
東京サントリーサンゴリアスと言うチームに恋する様子を日々綴って行く予定です。
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#ツグてんのてん