集中英会話。言語の覚え書き - 5
数日前から二人暮らしの相方が帰省しているので、せっかくのひとり時間をオンライン英会話を用いた自宅での「プチ留学」に充てることにしました。
忘れ去られた英語
ドイツに住んでいると話すと、じゃあ英語もペラペラなんだと言われることが多々ありますが、ドイツでは基本的にドイツ語が話されています。わたしの場合、ドイツ語に集中していたときに積極的に英語から距離を置こうとしたせいで、すっかり忘れてしまったので、ある程度のレベルなら英語を読むことができましたが、話すことは別世界の話のような感覚でした。自分の言語という感覚がなかったんです。
本格的にドイツ語を始めたのは大学入学後。5〜6歳の頃からお世話になっていた日系ハワイ人の先生のおかげで、中学までは好きな科目のひとつでした。高校に入って上京したので、その先生との繋がりもなくなり、学校での授業も特別面白かったわけでもなく、大学受験の準備を始めてみると、「難しくてよく分からないもの」になってしまったと記憶しています。
プチ留学先
今回の「プチ留学先」、もといわたしが愛用しているオンライン英会話教室は、ドイツ発のLingodaです。日本ではあまり普及していませんが、ときどき日本人にも出会います。今年の初夏にSprintというプログラムに参加して、無事クリア。半額返金を勝ち取ったのち、普通の契約でそのまま継続受講しています。
※記事の最後に「友だち紹介」のリンクを載せておきます
今回ひとりの時間を楽しめるのが1週間ほど。実際の語学学校では、インテンシブコースに通うと週5日、1日4~5時間程度の授業+自習をすることになるのを考慮して、このようなプランにしました。
1日目:1コマ
2日目:3コマ
3日目:3コマ
4日目:3コマ
5日目:3コマ
6日目:1コマ
→合計:14コマ
1レッスンが1時間、予復習にかける時間が1コマあたり30~40分です。ということは単純に計算して、21時間ほどの勉強時間になるはずです。空いている時間に仕事もしなければならないので、語学学校よりは時間を確保できませんが、今の私にはこれくらいで十分です。
1日目:1コマ
2日目:3コマ
3日目:3コマ
4日目:3コマ
5日目:3コマ
6日目:1コマ
→合計:14コマ
今の時点で、太字にした箇所まで終えました。
感想
朝9時から1時間の休憩を挟みながらレッスンを受けていますが、やはり朝一でストレスなく話せるほどにはなっていません。まだ「自分の言語」という感覚は薄いです。夢の中でも、英語を話していることは稀です。
ただ、2コマ目や3コマ目になると、ちょっと冗談を言ったり、ドイツ語の文法や語彙につられずに落ち着いて話せるようになったりするのを実感していて、そういう状態での比較であれば、プチ留学前よりは話すことに抵抗というか、つっかえがなくなったかなと思います。
動詞の位置に関しても、ドイツ語につられてしまうということがかなり減ったように感じますし、ドイツ語の考え方では上手くいかない細かい表現にも少しずつ気づけるようになりました(交通手段の表し方とかそういう小さなこと)。
とはいえ、日本語でも受け答えのスピードが遅いわたしなので、日常会話があまりスムーズでなくても気にしません。大学とかお店とか、あとは英語しか共通言語のない相手との会話など、必要な場面で適切に話せればいいんです。
気になることといえば、ひとつだけ。数人の先生から「あなたは日本人なのにドイツっぽいアクセントがある」と言われたことを少し気にしています。というのも、わたしは真面目にネイティブっぽい発音を真似て一生懸命話しているつもりなのに、わたしの脳が勝手にすべてドイツ語のような音にしてしまうようです。あんなに熱心にダウントンアビーも全話見たのに。言われてみればたしかに、ドイツ語の語学学校に通っていた頃、「ケッ、英語なんて!」と思いながら、和製英語ならぬ独製英語の発音をせっせと練習していた記憶が……。自分のすべてをドイツ色に染めたかった頃のツケがこんなところに?
舞台で何かを演じるとかでない限り、発音なんて通じればいいかなとも思うので、基本的な発音が合っているなら、もうドイツ語&日本語(もしかしたらイタリア語)訛りの奇妙な英語でも、それはそれで自分の人生が表れているみたいだし、味があっていいじゃないですか。不器用なりに多言語で頑張って生きているので、わたしとしてはそれで合格です。
ちなみにイタリア語の発音は、開いた母音と閉じた母音の違い以外、訛りを指摘されたことがありません。これは日本語のおかげなのかしら。
明日も3コマ頑張ります。