久しぶりに鳥飼久美子先生
愛知県立大学地域連携センターによる公開講座を視聴しました。
スペイン語の吉田さんがFBに告知されていて、これはぜひ聞きたいと思って急いで申し込んだものです。
憧れの存在だったので、うっとりしながら聞いていました。
なんて明快かつ整然とお話をされるのだろう。
まとめる力も素晴らしいし、分析力も素晴らしい。
ことごとく講演を聞いていて納得が行きました。
時間の使い方も完璧じゃないかしら。
鳥飼久美子先生にはテレビやラジオの講座を聞いていたのですが、一度も学んだことはありません。ただ、すばらしく有能な方でお人柄も穏やかにお話をされるのが素敵な方だと思っていました。
学生時代に好奇心からサイマルに通っていて、村松先生や、西山先生に少しだけ学んだ身としては懐かしい話もあり。
1)通訳ではなく、通訳者というべき
「通訳をお願いします」と言われることが多いが、「通訳者」と呼ぶべきだということ。
「おい、通訳」と呼びつけにされるのは人としてどうか、ということから、「通訳者」と言いましょうねということ。翻訳についても行為を指すので「翻訳者」「翻訳家」であるべき。
2)ボランティアではない、対価を
コミュニケーションに必要で介在する通訳者には報酬を払う。通訳者は対価をいただいてお話がスムーズに行くように話すが、余計なことは自分の思いで付加しないこと。
大谷選手の専属通訳だった水原氏の通訳についてご意見や思うところ。
2−3)通訳者の職務にあたる倫理観
聞いたことは墓場まで持っていく。
(これを守らない人最近多いよね。)
3)通訳者が誤訳したというスケープゴートになることがあるということ。
4)翻訳者と翻訳家の違いという話。
わたしはいつも翻訳者と呼ばれるのには抵抗がないのだけど、翻訳家と呼ばれるとものすごく重責を感じる。それだけ翻訳家は責任ある立ち位置。
興奮が冷めやらぬうちに感動したポイントを書いてみました。視聴された方によっては違うところが学びになったかもしれません。1秒1秒が体験や学びからくるお話でした。