色々な葛藤の中で

美容師復帰したものの、色々な場面に遭遇した

サロンも何店舗か渡り歩いた

その中で、印象だった出来事がある。


バリアフリーサロンに勤務していた時の事。

高齢者、障がい者、車イス、病気療養中の方など、色々な方と接する事が多かった。

このバリアフリーサロンに勤務する前にヘルパー2級(現 介護者初任者研修)を修了していたので、特に問題なく接客していたが

半身マヒ、言語障がいのお客様の介助をしながらの接客

抗がん剤治療で脱毛してしまったお客様

店内にて病変し、救急車の手配をするなど、ホント色んな体験をさせて頂いた。

福祉美容の道を、深く意識し始めた出来事がある。

お婆ちゃんに連れられて来店した1人の少女

小児ガンで治療に入る前だったのは、後に聞いた話だけれど、長い髪をバッサリ切った。

明るく可愛らしい普通の女の子。

「邪魔だから…」と言っていたけれど、実はそうじゃなかった。

抗がん剤治療のために脱毛が予測されたからだった

しばらくして、その子のお婆ちゃんから相談があった。

ウィッグのカットして貰える?

そこで初めて、その子が病気と闘ってる事を知った。

出来ますけど…ご来店は可能ですか?

私は、その時「病院に出張してカット」という概念が無かった。

そして彼女は

ウィッグを装着して

外出届を出して来店してくれたのだ

それが、どんなに大変な事かなんて、当時の私にはわからなかった。


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