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Z世代で「ジェネリック○○」が流行。これはブランドは気をつけなければいけない話

最近、料理研究家のリュウジさんが人気ラーメン屋さんを完全再現した
「ジェネリック一蘭」が話題になってましたが、
ラーメンに限らず、「ジェネリック○○」がZ世代を中心に急増しているそうです。

美味しそうだけどね

例えばダイソーのPBが「ジェネリック無印」と呼ばれていたりするそうです。

ダイソーのStandard Productsというブランドらしいのですが、なんかオシャレ・・・


化粧品だと”プチプラ”なんてカテゴリーありますが、
あれもある種の「ジェネリック」
かもしれません。

これなんで、流行ってるかというと

(1)商品機能/デザインのコモディティ化
(2)コスパ/タイパ

の2点があるかなと思います。

(1)商品機能/デザインのコモディティ化
これは、昨今ブランドを作ることが昔より簡単になった感があります。
OEM/ODMの発達により、アイデアさえあればすぐ形にできる。
粗製濫造としか言いようのないD2Cブランドの山々がそれを物語っています。
イケてるブランドが現れたら、似たような世界観を模倣するだけで
それより安い「ジェネリック」ブランドができてしまうのです。

(2)コスパ/タイパ
やっぱり若者の間でコスパ/タイパ意識が高いのも背景にあると思います。
若い方は本当にお金がないな〜と感じることが多々あります。
なので、コスパの良いものを求めるため、
「そこそこ同じならブランドロゴついてなくてもいい」
みたいな買い方をするのです。
(逆に中高年ほど、ブランドで安心感を求める傾向は強くなります)

なので、商品を作っても
あっという間に模倣され、そこそこいいものができてしまう。
では、メーカーやブランドはどのように対応したらいいか。

私はカテゴリーエントリーポイント(CEP)の発掘こそ
突破口かなと思っています。

カテゴリーエントリーポイント(CEP)とは
生活者が生活のさまざまな商品購入を
考える画面で、自社ブランドを想起してもらう入り口のことです。

最近ですと、「夜マック」とかそうです。
「今日手軽にさくっと夕ご飯食べたいな」というCEPで
今までは牛丼屋さんとか、定食屋さんとか、ファミレスとかが
想起されていました。そこにマックは「夜にマック」というCEPを作ったのです。

ハンバーガーチェーンはたくさんありますが、「夜にハンバーガー」という選択肢はマックだけは想起します。まだ「夜にロッテリア食べに行こう」というCEPは非常に小さいのではないでしょうか。そうすることで、夕ご飯マーケットにおいて他のハンバーガーチェーンと差別化できてるわけです。

ただCEPで想起してもらっても、自社が期待に応えられないと意味がありません。
丸亀製麺が、「夜の晩酌」需要にチャレンジしても取りきれなかったのがそれです。
(うどんと天ぷらでお酒飲もうというのは、ちょっと弱いですよね?)
自社ならではの提供価値=USP(Unique Selling Point)との繋ぎ込みが重要です。

この繋ぎ込みを通して、
お客様はブランドの提供する顧客体験をするわけです。
その結果、「このブランドがいい」というレベルまで昇華していくと
ジェネリックが現れても、負けません。

こんなイメージ


私はうどん屋に関しては、正直丸亀製麺一択で、
他のうどんチェーンより優先しているので、
「ランチにうどん食べたいな」のCEPにおいては、圧勝してるのです。

では、こういうブランドへの愛着を覚えるファンを
どうやって見つけるのか?

その秘訣はまだ今度ご紹介しますね!

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