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長良川の鵜飼の「推し活マーケティング」。「伝わりにくい」ものを「伝わる」ための一つのテクニックとは?

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最近「推し活」ってすごいですよね。
私の家の近所に、某ドラマの撮影の有名シーンだった場所があるらしいのですが、
なんか若い女子が、アクスタ(アクリルスタンド)を持って、なにやら写真を撮ってるのを
散歩中の犬連れの私はよく目撃してます。

「推し」というワードで、自分の消費や応援を正当化するというのは
面白いなと思うのですが、まさかのこんな推しもあるのかーという事例をみたので
ご紹介。

岐阜県の長良川の鵜飼の鵜匠がトレカになったという。

岐阜県の長良川で鵜飼って結構、伝統文化的なので
有名ですが、鵜飼には、鵜という鳥を飼い慣らす
鵜匠という人たちがいます。

この鵜飼達は、それぞれこだわりがあり、
個性もあるのですが、なかなかその伝統が伝わらない。
そこで、まさかの鵜飼をトレーディングカードにしてしまったという・・・
正直、バカっぽい直球企画ですが(失礼)、全然アリです。

私がすごく評価できるなって思ったのは、
対した予算をかけずに、アイデアの面白さで
投資対効果の高いインパクトを出してる点です。

この鵜匠達をテレビPRなどで取り上げたら
何時間/何GRPかかるかわかりません。
ある意味、コストかければそれなりの成果はでます。

でも、それだとマーケッターの介在価値はありません。
その点トレカは、別にそこまでコストかかりません。
でも面白くて話題になります。
最悪そこそこの広がりでも、投下コストに対しては
十分見合えば、OKです。

(能力パラメーターとか作ってて、完全に野球チップスのカードみたい。)

「推し」を作るには、その対象のキャラクターや特徴を比較できたり、
しっかり押し出すことが大事です。
その点において、「知ってみたら推したくなる」インサイトをついてるなぁと。
案外「推し」の文脈に載せてみると、
灯が当たりにくいものも、魅力を磨けるかもしれません。

この手のキャラものでいえば、私は
過去に、地域創生案件で、
宮崎でキャラのトレカを作ったことがあります。

宮崎は古事記で有名な伝承の地で
様々な神道の神様の歴史が紐づく場所です。
それを活かして観光につなげたいと、
古事記由来の神様と、宮崎の観光資源を組み合わせた
B級キャラをたくさん作って、カードにして、
宮崎県のあちこちでゲットできるように設置したという。

踊りと芸能の神様「アメノウズメノミコト」に、宮崎のマンゴーマラカスをもたせたキャラと、神武天皇の父と言われる「ウガキヤアエズノミコト」と宮崎といえば!の焼酎を組み合わせた、夫婦円満・豊作の神様だけど酒好きのキャラとか。。。



こういうのを一個一個、ストーリー作って、
R25とかやってた、著名イラストレーターに一つ一つディレクションして
こんなに作りました。
(で、印刷会社さんにカードを納品してもらって、会社のデスクに積み上げてたら
部長に「お前、何の仕事してんの?」ってつっ込まれましたが)

結構盛り上がったのですが、
宮崎神宮をキャラにして、神社から「お前舐めてんのか」と
大クレームになり、市役所の方とヘラヘラしながら謝りに行ったのは
今でもいい思い出です(←反省しろ)

ではまた!

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