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心理的資本×1on1ガイディングで組織が変わる。

人と組織のイキイキをどうしたら実現できるのか。企業組織の活性化支援に十数年携わり、ひとつの結論に至りました。あくまでひとつの結論。ただし、個人的に最もパワフルだと思っているものです。


どの組織にも存在するであろう2つのこと

人と組織のイキイキの実現のために考えるべきこと。それは「リーダーシップの在り方」×「コミュニケーションの在り方」です。何を当たり前のことを今更言っているんだという方もいらっしゃるでしょう。

リーダーシップやコミュニケーションの在り方として「再現性のある」「日常的に使える」シンプルな思考法を身に付け、組織内の対話型のコミュニケーションの場として普及した「1on1ミーティング」を変える(進化させる)ことで個人も組織もイキイキとできると考えます。

やはり組織でいえばリーダーやマネジメントに携わる人はもちろん、プロジェクトの推進をしている人も含めて、何らかのリーダーシップをとっている人が「どのようなリーダーシップをとっているか」でプロセスはもちろんのこと、結果も大きく異なってくるように思います。
改めて触れるまでもないかもしれませんが、リーダーシップというのは本来はリーダーに限らず、ひとりひとりがそれぞれにリーダーシップを発揮しているはずなのです。(自覚しているかどうかはまた別の話ですが!)

そしてそんなリーダーやマネージャー、プロジェクトリーダーをはじめとする、ひとりひとりがそれぞれのリーダーシップを発揮する過程で、必ず他者との関わりが生まれ、そこにはコミュニケーションが発生します。そのコミュニケーションが建設的なものか。相手が前向きに行動を起こせるものなのか。成果や成長を目指して、自律的に目標達成を目指したくなるものなのか。人と人の接点には、必ず何らかのコミュニケーションが生まれます。

というわけで、今、当たり前のことを改めて書きました!
ですが、どこまで自分の組織は(自分自身は)うまくやれているという自信があるでしょうか。完璧は無いと思います。その前提ではありますが、やはりできている自信が無いということの方が多いのではないでしょうか。

でも、それでいいんです!

俺のリーダーシップは完璧だ。
私のコミュニケーションは完璧だ。
うちの組織は全く問題はない。
うちの組織はパーフェクト。

そんな風に思っている方が正直やばい(笑)
常により良い状態を目指していこうとするという姿勢そのものが大切なように感じますから。その歩みを止めた時から個人も組織も思考がストップしてしまいそうです。だから課題を感じている=改善の余地があると考えていることは、とても素晴らしいことだと思います。

大切なのは活用できる再現性ではないか

ただ、私は思うのです。数多ある様々な研修やビジネス書があり、様々なリーダーシップ論やマネジメント論が溢れているにも関わらず、うまくいかないことがなぜこんなにも世の中に多く存在するのでしょうか。様々なコミュニケーション法を説くものも、とても多く存在すると思います。

個人的には、そこに「再現性」が伴わない理由があるのではないかと考えます。例えばコミュニケーションスキルのトレーニングや、人材マネジメントの方法論として、細やかな適性やタイプ分類を行うものがありますよね。自己分析や、その人を深く理解するためには良いやり方のひとつだとは思いますが、日常的なマネジメントやコミュニケーションで使えるかというと、案外と難しいのではないかと思います。例えばビジネス書や、誰かの経験則に基づく自己啓発の話や、難しい思考フレームワークを知って、それをどれくらい普段使いできてるだろうかと。

学術的な理論にもとづく概念「心理的資本」

そこで私たち(私が創業メンバーとして加わるBe&Do)は、リーダーシップの在り方として心理学×経営学の分野で概念化された「心理的資本」に注目しました。言葉だけ聞くと難しく感じちゃいますが、「人が前向きに行動する原動力となる個人の能力や資源」についてよくまとまっている考え方なんです。

※しかも心理的資本は「働きがい(ワーク・エンゲージメント)」に必要な個人資源として定義されているだけではなく、近年の研究で業績(パフォーマンス)にも幸福(ウェルビーイング)にも影響していることが分かっています。

HEROモデルを活用したガイディング

そして心理的資本を高める方法について、私たちは「ガイディング」と表現しています。ガイディングは、心理的資本の4つの要素「HERO(Hope、Efficacy、Resilience、Optimism)」を想定し活用しながら思考整理をしたり、コミュニケーションをとっていくものです。

Hopeは意志力や目標設定力、行動力と言えるでしょう。
Efficacyは行動を起こせそうだと思える自信と言えます。
Resilienceは困難を乗り越えられる思考と行動をとれる能力と言えます。
Optimismは現実的で柔軟かつ肯定的に物事を捉えられる能力でしょう。

周囲にポジティブな影響を与える前向きなリーダーシップを発揮できる人は、心理的資本の「HERO」がそれぞれ充実している人です。そして特筆すべき点は、心理的資本は後天的に開発できるという点です。

とにもかくにも「HERO」で仮説を立て、解決法について頭の中を巡らせて、何らかのアクションをとる。

例えば、
〇〇さんはHopeに課題がありそうだな。
✕✕さんから人間関係の相談、Optimismを刺激するよう思考整理をしよう。
ちょっと行動を起こす気力が無い…どうやら実はEfficacyに問題ありそうだ。
目の前に逃げたくなるような壁があるけど、Resilienceの視点で対策を考えよう。

これは私の頭の中で実際に起こっている思考の一部です。
とても客観的に対応方法を検討できるようになるんです。

これができるようになると、自分自身がポジティブなリーダーシップをとるための思考整理をできるようになるし、相手が良いパフォーマンスを発揮したり成長をするためのサポートもやりやすくなります。また、メンタリングの場などで相談された場合も、対応を検討しやすくなります。

行動性向タイプを意識するガイディング

加えて、行動性向タイプも意識します。

アタック型(Atack)か、ディフェンス型(Defence)か。
×
存在承認型(Be)か、使命重視型(Do)か。

この掛け合わせによる4つの分類です。
私たちはBeingDoingチェックという上記の分析が分かりやすく活用しています。(エゴグラムや、ソーシャルタイプ分析が有名ですね)

人を4つのタイプに分類できるとは思いませんし、あくまで目安であり傾向なんだと思います。そんな余白も大切にしつつ。ただ、このタイプ分析も活用できれば自分自身の得意なやり方や、相手の得意不得意も想定しながら仮説を立てやすくなります。

使いやすい理論を1on1で活かす

難しい理論よりも、4つの行動性向タイプをイメージし、4つのHERO要素を用いることで実際の現場での再現性が格段にとりやすくなると思いませんか?(組織内の共通言語化まで行ってしまえば、さらにすごいですが、それはステップバイステップでしょう)

1on1ミーティングに焦点をあてる理由は、コミュニケーションの機会として、そして一種のルーティンとして組織内で実施されているものであるからです。厳密には会社ごとに目的や意味合いが異なるものの、共通項として捉えられるからです。

本音を言えば、日常的なコミュニケーションの機会で常に意識できるようになれば最強ですし、1on1にこだわる必要は全くありません。が、やはり何らかの「対話の機会」をどう過ごすかで個人組織共に変化を期待できると思います。

私たちは1on1を変える。そして組織を変える。

結果として、会社も個人も(きっとその先にいるお客さんや、家族といったステークホルダー全体も)皆にとって嬉しい状態が期待できるわけです!

1on1を基点としたソリューション

そんなわけで、これまで組織コミュニケーション活性化のためのオンラインイベントや、マネジメントツール提供、研修やコンサルティングなど様々に手掛けてきましたが「1on1を通じて組織を変える」ことにシフトをしていきたいと思います。

マネジメント人材育成の社外1on1サービス

マネジメント人材を育成する社外1on1サービスであるCG1(シージーワン)を展開しています。組織の中核としてリーダーシップの発揮が期待される人が、自身がイキイキとできるような1on1ガイディングを受ける体験をしながら、その思考法についても学び実践を目指すプログラムを提供しています。
実際に本人を通じてエンゲージメントやウェルビーイング、心理的安全性への影響が如実に出ています。

1on1の対話法、ガイディングの思考法を学ぶ講座

1on1での対話法や、心理的資本を高める思考法を学ぶことができるPsyCap Master®(心理的資本開発指導士)認定講座を提供しています。既に100名を超える認定者を輩出しています。
管理職、経営者、人事、コンサルタント、コーチ、カウンセラーなど人のイキイキを支援されたい方々にご受講いただいています。

心理的資本の状態、行動性向タイプ診断ができるツール

心理的資本診断と、タイプ分析を実施できるオンラインサーベイシステムのHEROIC(ヒロイック)を提供しています。既に1on1ミーティングでの有用な情報として活用されている企業もあります。

組織の業績を高めていきたい。従業員の離職を低減し、定着と活躍を推進したい。エンゲージメントを高めたい。心理的安全性を高めたい。ひとりひとりをウェルビーイングにしたい。理念浸透を丁寧に進めたい。管理職の負担を軽減したい。管理職を育成したい。1on1が機能していないから何とかしたい。

そんなこんな様々な課題。まずはお話をお聞かせください!

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橋本トヨキ
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