【内装の配色テクニック】平凡で控えめと感じるくらいがちょうどいい
前回に引続き、『住宅インテリアのための実践カラーテクニック』で
これは覚えておきたい!と思った内容をシェアしていきたいと思います。
この本で特に良かったのが、配色テクニックがわかりやすくまとまっているところです。
インテリアだけではなくて、ファッションやWEBデザインにも使える基本的なノウハウなので、詳しく知りたい方はぜひ読んでみてくださいね〜。
今回は、インテリアにおける配色テクニックについてまとめていきたいと思います。
まず、内装の色について。
内装は飽きたからといって簡単には変えられないので、インテリア基本色を中心に配色することがオススメとされています。
インテリア基本色とは、インテリアで特によく使われている色のことで、白、アイボリー、ベージュ、ライトブラウン、ダークブラウン、グレー、黒の7色のことです。
次に内装を決める際に使う配色テクニックについて。
こちらの本では配色テクニックが6つ紹介されているのですが、内装の場合はその中の『トーン配色』が適しています。
トーン配色とは、同一か類似の色相の中で濃淡の差を付けて配色する方法で、ベース作りに向いた配色テクニックです。
トーン配色の注意ポイントは以下の4つ。
・すべて同一色相で配色すると単調な印象になるので、
1色は類似色相にしましょう。奥行きやニュアンスが出せます。
・ある程度明度差が付いている方がすっきり見せられます。
・色味の違いをしっかり見極めましょう。
グレー基調の空間で、黄みのグレーと青みのグレーが混在していると
ちぐはぐな印象になります。
・色に主張がない分、質感に目がいきます。
仕上げやテクスチャーなど細かい部分にも目を配りましょう。
インテリア基本色でトーン配色を使った内装は、平凡、控えめといった印象になります。
家具を入れる前の現場を見ると、少し寂しく感じられる場合がありますが、それで正解です。
インテリアは内装以外の家具や小物、そして最後に人が入って初めて完成するもので、それらを主役として引き立たせるためには、物足りないくらいでちょうどいいのです。
ポイントは『色をマイナスに考えること』。
会社のICさんも同じこと言ってたなぁ。
家具の提案をする時も、最後に人が入ってくるということを想定してコーディネートする必要があるんですよね。
常に空間全体を意識しながら色を考えるようにしたいです。
最後に、今回まとめた内容を包括する一文があったのでご紹介。
色味や質感に関連性を持たせながら、家具や小物を盛り付けるためのシンプルな“器”を作ることがインテリア空間の成功の秘訣です。
これを書いてて、いつかのモダンリビングで、全体がシノワズリのスタイルで、デコラティブでカラフルな内装に、インパクトのある家具と小物が置かれた事例が紹介されてたのを思い出しました。
たしかオーナーが海外の方だったかな。
ユニークな色使いが新鮮で、印象に残ってます。
一つひとつ主張が強いのにまとまってて、とてもかっこよかったー。
普段の提案ではほとんどないけど、インテリア基本色以外の内装での提案もやっていきたいな。
この本でカラーコーディネートにより興味が出てきて、もっと勉強したくなりました。
オススメの本があったらぜひ教えてくださーい!
今日はここまで。