価値観の違いが嫌がらせを生む【嫌がらせの背景】
こんにちは。
前回の投稿で、様々な決まりごとをなぜ守るのかという理由を深く考えましょう〜というお話しをしました。ちょうど最近「なぜ相手の嫌がることをしてはいけないのか?」ということを深く掘り下げてみていたので、そのことについての私の考えを書いてみようかと思います。
なぜ、人の嫌がることをしてはいけないのか?
さて、なぜ相手の嫌がることをしてはいけないのか?
なぜならば、嫌なことをするというのは相手の価値観や考え方に反する行為です。その行為の結果、相手を不快にさせるからです。
そして「物理面、精神面において、自分の不利益になることをされる」ことになるので、ストレスを与えることにもなります。
嫌がらせをしていいかいけないかの判断の基準は生産性があるかどうかで判断しています。なので、嫌がらせをすることで双方に不利益が及ばない場合がもし起これば、嫌がらせをしてもいいのかもしれません。ほとんどないでしょうが^^;
理由をそれっぽく並べてみましたが、そもそも嫌がらせについてはやってはいけないという常識が一般的に認識されています。しかし、気づかずに人の嫌がることをしてしまい、人間関係を悪化させてしまうことが度々起こります。それはどうしてなのか?ちょっと考えてみました。
嫌がることを気づかないうちにやっているかもしれない
自分でも気づかないうちに人の嫌がることをやっているパターンはプライベートでも職場でも日常的に目にすることができます。相手の意見や気持ちを考えない人がやりがちで、職場でのハラスメント系もこれに当たる場合が多いです。
他には飲み会などで烏龍茶を飲んでいると批判されたり、ノリを合わせるように無理に強要されたり、相手の価値観を無視して自分の価値観を押し付けてしまっています。
常識だから〜とか社会のマナーだから〜とか言って押し付けるパターンもこれに当てはまります。
仕事上の嫌がらせは顧客にまで影響を与える
特に職場でも気づいているものいないもの問わず、嫌がらせというものは頻繁に起こっています。意図的な嫌がらせがヒートアップすると大人の世界であってもいじめにまで発展します。以前教員の間でのいじめが問題になっていましたよね。
プライベートなら、困るのも責任を取るのも基本的に当事者だけなので幾分ましですが、仕事においての嫌がらせが発生すると周囲にまで影響が及んでしまい、タチが悪いです。
周りの同僚に影響が及ぶと、いじめへの発展や、モチベーションの低下や、車内のモラル低下にもつながります。
場合によっては影響が及ぶのは同僚だけに止まりません。嫌がらせにより人間関係が悪化してしまい、話しかけることが億劫になり始めます。さらに悪化すると情報共有が行われなくなり、仕事上のミスに繋がってしまい、結果的に顧客にまで影響が及んでしまいます。
嫌がらせをしてしまっていることに気付こう
嫌がらせをしないためには相手の価値観に気を使う必要があります。同じコミュニティの人間だとしても、生い立ちや経験は人によって様々なので、価値観もバラバラです。
自分は言われてもなんともない言葉でも、相手からすると傷ついたりストレスになったりするかもしれません。また、相手が自分の価値観とはずれている考えを持っていたとしても、それを拒絶するような言動をとってはいけません。
コミュニケーションごとに「この人にどうやって伝えるのが適切なのか?」と考えることが大事です。
相手の価値観を理解して受け入れる
しかし、なかなか相手の価値観を理解することが難しい場合もあります。ただここで理解ができないと、絶えず争いが繰り広げられることになり、延々とストレスを感じることになってしまいます。
相手の価値観に染まる必要はまったくないので「なるほど、そういう考えもあるんだな…」と考えて、その価値観を持つ理由を推察したり、直接聞くことができれば価値観を受け入れることができるようになります。
価値観の異なる相手の物言いに感情的になってつい反射的に言い返してしまいかねませんが、すぐに返さず、一旦止まってみてください。そして「相手がその発言をするのはどういう背景からか?」ということに目を向けて、理解できるように努めてみましょう。
自分の価値観も疑ってかかるべき
また、相手が嫌がることをしないために、自分の価値観も疑ってかかるべきです。自分なりに正しい答えだとしても、自分だけの経験と知識に基づく狭い範囲での価値観でしかありません。前にも書いていますが、自分と他人では生い立ちも経験も知識量も違うので、自分と同じ根拠で納得するかというと、そうはいきません。
自分の常識を否定する訳ではないですが、人それぞれ違う常識を持っていることを理解しておいてください。
職場で一番多いトラブルは人間関係のもつれからくるものです。根底として価値観の違いがあり、この価値観の受け入れができるかどうかでトラブルを未然に防ぐことができます。
頭が固いままだと延々とトラブルを繰り返し、老害化し、ストレスを抱えたまま人生を生きていくことになるので、自分のバイアスを取り除き、他人の価値観を受け入れるマインドを身につけていきましょう。
それでは、今回はこの辺で!