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#772 ほとんどの人が真のポジティブ思考になれない理由

何かトラブルが起こった時、ポジティブな面を見る人もいれば、ネガティブな面を見る人もいる。

あなたはどちらだろうか?

本やら記事やらを見る限り、「悲観的であることが大事」的な文言をよく見かけるので、「ネガティブな面を見ることの方が重要だ」と思っている人も多そうです。

でも、一時期流行ったポジティブシンキングの名残で、「ポジティブな面を見ることの方が重要だ」と思っている人も多いかもしれませんね。

もしくは、「ネガティブな面もポジティブな面も両方見ることが大事」というバランスをとる人もいるかもしれません。

さてさて、どっちを見るべきか?両方見るべきか?



結論

結論から行きますと、メンタルをフラットに保った状態で、ネガティブな面もポジティブな面も両方見ることが大事だと思います。こういうの中庸って言ったりもしますね。

絶対にやってはいけないのが、極端にネガティブかポジティブに寄ってしまうことです。

何かトラブルが起こった時に、ネガティブすぎると「あれもできてない、これもできてない、もう最悪!!」みたいになってしまうかもしれません。何かにつけてマイナス面をクローズアップしてしまう人って割と多いように感じますが、ヤフコメ民はこういう傾向にあるのかなと思います。今までの職場においてもネガティブな人はたくさんいて、自分でも気づかないうちにネガティブキャンペーンを催している人は、たくさんいらっしゃいました。

逆にポジティブすぎると「人間だもの、誰でもミスなんてするよ。大丈夫っしょ👌」と楽天的になりすぎて、トラブルの原因の深堀りができずに、課題を見つけられず、同じようなトラブルを繰り返してしまうかもしれません。ポジティブ思考って良い印象を持ちがちですが、意外や意外、使い方を間違えるとただの楽天的な能天気野郎になりかねません。

なのでバランスを取ることが大事です。

そしてメンタルをフラットにした状態でバランスを取るということが大事でして、気持ちがネガティブだとネガティブな方を見過ぎますし、ポジティブだとポジティブな方を見過ぎてしまいます。


コップに入っている半分の水をどう捉えるか?

よくコップに入っている半分の水を例に挙げて『まだ半分も水が入っている』と考えるのか、『もう半分しかない』と考えるのか、どちらを取るかでポジティブかネガティブかがわかるなんてテストが昔からありますが、僕はそんなに単純な話ではないと思っています。

『まだ半分も水が入っている』と判断したからといって、ポジティブだとは限らないし、『もう半分しかない』と判断したからといって、ネガティブだとは限らないのです。

真にポジティブであろうとする場合、『まずはメンタルをフラットに保つこと。その上で、そのコップが置かれている状況がどういう構造の中にあるのかを理解・加味して、その半分の水をネガティブに捉えるかポジティブに捉えるか論理的に判断すること』が真のポジティブ思考であると思います。(もはやポジティブ思考と言うのかどうかさえ怪しいですが…)

半分あれば十分な時もあれば、十分でない時もあるはずです。

大事なのはその半分の良し悪しではなくて、置かれている状況と半分の水の関係性だと思うんです。


そもそも、目の前の状況をどう判断することが自分にとってポジティブになるのかをわかっている人は少ない

まとめますと、前向きで建設的で生産的な答えが出せることがポジティブ思考だと思います。

短期的にはネガティブな反応が得られるとしても、中長期的に見て、そのネガティブを超えるポジティブな反応が返ってくるのであればそれはポジティブだと思います。逆に、短期的に見てポジティブな反応が得られても、中長期的に見てそのポジティブを超えるネガティブな反応が返ってくるのであれば、それはもうネガティブです。

しかしながら、そういう自分にとってポジティブな状況というものが何なのか?を判断できる人もまた少ないのではないでしょうか。日本人は特に、社会に出ると勉強をしませんので、知識も乏しいし、判断できる材料がない。

そういう人からすると、何がポジティブなのか?もしくは何がネガティブなのか?さえわからないのではなかろうか。

そんな中、多くの人が世の中の一般常識的な観点から物事がネガティブかポジティブかどうかの判断をしてしまいます。このような判断はあまり意味がありませんし、こういう思考を持っている人は印象操作で簡単に操られてしまいます。

さらに勉強していない人ほど短期的な目線で物事を見てしまうので、中長期的に見てポジティブになるような判断ができません。印象だけで判断してしまい、間違った選択をしてしまいがちです。

やっぱり学びを怠らないことが大事なんだなと、つくづく思う今日この頃です。

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