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#46《登校拒否》心理検査(WISC-V)

2024.11.26(火)

夏休み前に心理検査(WISC-V)の申し込みをして
10月に検査を実施して
11月末に検査結果が出たとのことで
学校に聞きに行ってきました


ちなみに
最近の男の子くんは
1学期の不登校だった時間を取り戻すかのように
毎日活発に過ごしています

朝の登校は
三姉弟の中でも一番に家を出発して
放課後は日替わりで様々なお友達と遊ぶ日々
誰とも約束してこない日が珍しいくらい

お陰様で母は
遊びに来る公立小学生男子の非常識っぷり(笑)に
衝撃を受けまくる毎日で
元気一杯な小学生男子の世の母親たちが
困り事としてよく見聞きする事象を経験することが出来て
引きこもっていた頃の男の子くんは勿論
今の元気な男の子くんからでも得ることの出来ない
小学生男子の暴れん坊っぷりの知見を得ることが出来ています(笑)

こんなのきっと今しか経験できない
ありがとう小学生男子諸君


心理検査報告書(WISC-V)の結果を一言で言うと

我が家の男の子くんの場合は
【高得点と低得点の差が大きく能力のバラつきから日常生活で困ることがあったよね、大変だったね】
と言うことがわかりました


結果のグラフ

平均は90-109とのこと(図の水色部分)
全検査(FSIQ)
言語理解(VCI)と視空間(VSI)と流動性推理(FRI)
は平均よりとても高く
ワーキングメモリー(WMI)と処理速度(PSI)
は平均から平均より低い

そして注目すべきは
得点の高いところと低いところの差が33あるところ
(全検査を除いた5項目の差だったかも?それでも差は32)

ここが20以上の差があると
色々と大変らしい

帰宅後ネットで調べると点数差があるのは発達障害の人に多くみられる傾向のようです(=発達障害という訳ではない)

差が小さいとバランスをとってうまくやっていけることが多いらしい



男の子くんの場合は
知的能力は高く
語彙量が多く考えていることの説明も出来るので
周りから見たら
頭の良い子で理解も早くて物わかりの良い印象
また効率的かどうかを重要視する傾向がある

でも実は
適当・曖昧・柔軟の度合いがわからず
正確さを追及してしまうので早さを求められるのは苦手
相手の冗談加減がわからずイジワルと受け止めてしまう
答えのない思考が苦手
効率重視で無意味と感じることにやる気が出ない
興味のないことを思考出来ない
自分で経験してないことを想像出来ない(相手の気持ちがわからない)

ただ一見すると
頭の良い物わかりの良い子なため
周りは男の子くんが内心
戸惑っている
困っている
対処できずにいる
ことに気がつかずサポートしてもらえないことがある

「あなたなら出来るでしょ」
って・・・

うん
私もいつも男の子くんにそう思ってたな

また今は授業でのテスト内容が簡単なので問題ないが
今後難しくなってくると時間内に解き終わらないこともあるかも
ということでした


視覚から得る情報処理が得意な反面
目に見えない部分や知らないことを想像して考えることが
彼にとっては難しいことなんだそう

知らないことの対処方法は
○ママに聞く
○アレクサに聞く
と明確にある(男の子くんがそう答えた)ものの
辞書ではわからない事柄=【特に人の情緒面の想像】が苦手であろうと言うことでした

自分が経験したことがある感情なら想像できるが
そうではない場合
相手の感情や言葉の意味が理解できない傾向がある

確かにこれまでもそういった場面はたくさんありました

仲良しのお友達にやや記憶や表現が苦手な子がいるのですが
どんな単純で簡単な言葉で問いかけても
見当違いな返事しかしてくれなくて
イライラを通り越してキレてしまったこともありました
(不登校になりかけている頃の話
心のバランスがとれている今や不登校になる前は仲良し)
当時(一年生)の担任の先生から
「○○(お友達)は忘れやすい子だから許してあげて」と何度か声かけされていたようですが
男の子くんは
『今こう聞いてるのに答えられないの変だよね?』
『毎日聞いてるのに忘れないよね?』
と言った具合で
ほんの少しも理解できないと言った感じでした
そのうちに
『わざとやってる』
『バカにしてる』
などと理解できないまま被害妄想がエスカレートしていきました




得点の低かった
ワーキングメモリー(WMI)と処理速度(PSI)
の検査の時は

指で机をトントンと叩きながら考えたり
おしゃべりをしながら思考を整理したり
席を立って外を見たりジャンプをしたり

といった言動があり
教室ではこのようなことは出来ないため
ストレスとなっている可能性があるとのこと

(多動症の傾向あり???)


【対策①学校内にあるステップ教室活用】

小学校低学年や中学年くらいまでは
やり方や手順を先生が示してくれることが多いが
学年が上がってくると
先生からは大雑把な指示のみで
自分で思考して補ったり友達と話し合って協力して進めていくことが多くなるそうで

そうなってくると男の子くんはスムーズいかないことがあるかもしれないとのこと

本人がステップ教室に行くことに前向きであれば
対人関係のやり方を
男の子くんの得意な頭で理解してしまう!
と言う方法も良いかも
1年くらいで習得できるんじゃないかな?
とのことでした

具体的な活動内容は
衝立てでお互いを見えなくしてたペアになり
言葉だけのコミュニケーションで自分と同じ立体物を相手に作ってもらう
使った言葉をメモしてくれている人もいて
出来上がった立体物が違った時にどの説明が相手には伝わったのか
伝わらなかったのかを振り返ることで
相手の思考を共有する

また
5人ほどのグループで一つの事象に対する解決策を考える
男の子くんはきっとすぐに解決策が思い浮かび
言葉でうまく伝えると思われる
しかし他の人たちはそれぞれ全く違う答えを言い合う
男の子くんにとっては自分の答えこそが正解と思っているだろうが
実際は答えは無い
または答えは人の数だけある
と言う事実の経験を重ねる


とてもいいなと思った

男の子くんにとって
《答えが一つじゃない》
《人それぞれの受け止め方がある》
《全部正解》
って

なかなかの衝撃なんじゃないかと思う

学校でこんな個別のサポートをしてくれるなんて
なんてありがたいのだろう

うまくそのスキルを身に付けて
将来の彼が少しでも生きやすくなるようにしてあげたい

きっと親なら誰もが我が子に願うこと

今の男の子くんのタイミング(学校や友達関係に前向き)なら良い手段だなと思う

男の子くんがステップ教室に対して前向きに思えるように話をしなきゃだな

【対策②新しい事の前には事前に視覚での情報を与える】

視覚からの情報処理が得意な男の子くん
知らない事や新しい場所や初めましての人が苦手な男の子くん
そんな場面に出くわす事が事前にわかってる場合は
視覚に訴える事前情報(写真や動画)を見せておくことでスムーズに対応できる


【対策③身を置く環境】

公立の学校だと男の子くんの思考の範囲外の男子が普通に存在するので
中3くらいまでは苦労することも考えられるようです

わたしにとっては意外でした
小学生の低学年だから
プリントをぐちゃぐちゃにして後ろの席の人に渡すような
程度の低いイタズラが存在するだけで
小学生でも高学年になってくれば男の子くんは周りと関わりやすくなるんじゃないかと想像していたから

でもカウンセラーさんによると
男子は中学生くらいまでは悪ふざけが続くとのことでした

特に公立の場合(と何度も強調された気がする)

具体的には
LINEなどの動画で通話したものを録画して
その動画に悪ふざけでスタンプや文字などの加工をして
全体に公開してしまう

やった本人はみんなを楽しませようとしてやっているが
男の子くんのようなタイプはその行為が『楽しい』『面白い』と捉えられず
いじめや嫌がらせだと受け止める

また
どのポイントが面白いのかがわからずに
見様見真似で同じことをイタズラとしてやってしまうと
本当に単なるイジメの加害者になってしまったり



うん
ありえる
とても想像がつく

既に家の中でも双子の女の子ちゃんがやる悪ふざけを
男の子くんがやって
何故か男の子くんの時だけ父親にめちゃくちゃ叱られること

・ 

ある!!
女の子ちゃんだと皆笑って終わるのに

そうか
自分が『面白い』と思って
みんなを笑わせようと思ってやってるのではなく
女の子ちゃんの真似をしてるだけだから
男の子くんがやると『面白い』ポイントはなくて単なる嫌がらせに感じるのか

男の子くんは
『自分ばかり叱られる』
って思ってる

はぁ
難しい

けど
近い将来
家の中ではなく
学校や友人関係でこういったことが起こると
男の子くんはどうしたらいいかわかんなくなるだろうなぁ

例えば
中学は私立に進学出来て
同じくらいのIQの仲間に囲まれていれば
生きやすいのだろう

高校や大学では理系に進んで
同じような思考が必要とされるコミュニケーションがある毎日だと楽しいのだろう

職場は
多種多様な考えを持つ老若男女の相手をするような
且つ
混雑時間が不定期で事前に準備しておけないような
そんな仕事は向かないのだろう

自分に合う場所
ストレスの少ない相手
強みを活かせる生き方

そのヒントが
こうやって手に入るのは
ありがたい

【対策④欠点に向き合う方法】


しかし

私立中学に行かせるには
お金の問題もあるし
本人の努力も必要だし
そんなにハードルは低くない

それに
男の子くんにとって生きにくい環境にならないように
必要以上に親が整えすぎるのも
彼にとってプラスとは思えない

欠点凝視は良くないけれど
ある程度の訓練も必要じゃない?
だって
自分の力で強く楽しく生きていってほしいもの

なので

まず小学生のうちは
ステップ教室で視野を広げる
(なんとか公立の中学でもある程度バランスとってやっていけるようになってくれると嬉しい)

そして
もし習い事やバイトなどの
新しい環境に飛び込む時には
初めからこちら側で調整するのではなく
本人が決めてきた事を尊重したい
そんな時に気を付けておきたいこと

①理解者を作る
例えば三年生になったらお姉ちゃんが行ってる塾に男の子くんも行きたがっているんだけど
塾の先生に今回わかった特性を伝えておいて味方になってもらう
バイト等の場合は知り合いがいるところなど

②作業内容を想定できることからスタートする
例えばバイトなら
初めは混雑時間や混雑時にやることが予めわかっている業種を選ぶようにする
うまくいったら次にもう少しイレギュラー対応が求められる業種を選んでみる
など

③可能な場合は事前の見学をしておく
写真・動画で事前にイメージを頭に入れておく


今回の心理検査(WISK-V)の結果は
2年空けたらまた出来るそうで
高学年になってまたやってみるのもいいかもしれないとのこと
ただそんなに大きく今の傾向から外れることはないらしいので

男の子くん本人が自分の特徴と付き合って
うまく生きていけるようになるまで
しっかりサポートしていってあげたいと思う
(すぐに忘れて
「なんで出来ないのー💢」
と怒鳴ってしまいそうなので
ここに今の気持ちを記しておく笑)



我が家の男の子くんの《登校拒否》については
一旦ここまでで終わりにします

今は登校拒否とは呼ばず不登校なんて言いますが
男の子くんを見てると
学校に行かないことを選んでいる《不登校》という印象があまりフィットしなくて

「行かなきゃいけないのはわかってる」
でも
「行きたくないんだ!!」

《登校拒否》
という意思をしっかり示しているように感じたので
題名にこの言葉を使いました

親の私が昔から聞いたことがある
こちらの言葉の方が馴染みがあっただけかもしれませんが

ここまで読んで下さった方
ありがとうございます

コメントなどで励ましてくださった方
ありがとうございます

noteで振り返ることで自分自身が落ち着くことができました

色んな方の経験談を読ませていただいて励みになりました

この我が家の記録が少しでも
今悩んでいるどなたかの一助となりますように

また題名を変えて今後の様子も記録していこうと思っています

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