#37《登校拒否》登校支援教室で初めて一人で過ごした日
「一人で行ってみる。」
宣言から二日後の朝、
(何故か翌日すぐに行くことはできず、二日後になったけど、本人の意思で二日後になった)
念のため確認する。
「え~、行けるかなぁ。」
迷いはあるものの、背中を押して良いパターンのやーつ!
その証拠に、朝の登校時には
通常の時間帯(厳密に言うと10分くらい遅いが)に通学路を通れたのだ!!
もう当の本人は忘れているかもしれないが、
あなたは通学路を通れなかったのだよ、男の子くん。
わざわざ遠回りして人の少ない道を、
隠れるように、
かたつむりみたいなスピードで、
人がいたらまた遠回りして、
すんごい時間をかけて登校していたのだよ。
心無い言葉に傷ついて、
みんなが登校する時間帯に登校することが
出来なくなっていたんだよ。
時間を遅らせて登校(教室には入れていないが)することはあっても、
一時間目に間に合うように登校するのは、たぶんこの時以来ではないか?
そう、今日は一時間目からある、二回目の水泳授業。
男の子くんは気づいていない。
あの時ぶりに通常時間に登校していることを。
遠回りではなく、普通に通学路を歩いていることを。
母は内心、
(よし、ここで横断歩道へ曲がるぞ、何事もないように普通に行くぞ。)
と、ドキドキしながら通学路を歩いていた。
今まで通れなかった横断歩道を渡った先に、
旗振りのお父さんが立っている。
自宅からの決められた通学路は、そのお父さんの旗振りの横断歩道を必ず通る。
でも二ヵ月前(二ヵ月も経っていたのか・・・)はそこを通れなかった。
旗振りのお父さんは不思議に思っていたことでしょう。
でも、今日はちゃんと通学路を通りますよ。
まだまだ母と一緒ですがね。
『おはようございます!』
(通学路を通れました!!と、話したこともない旗振りのお父さんに心の中で報告する。)
「おはようございます。」
男の子くんは母の手を離し、走る。
また戻ってきて手を繋ぐ。
母と登校していることを誰かに見られると嫌だと思っていた、
そんな二か月前の男の子くんはもういない。
でも、ちょっとのきっかけで
きっとすぐに思い出す。
どうか、誰も、男の子くんにとって心が壊れる
嫌な言葉を言わないで。
もうちょっと、成功体験だけを重ねて
自信を付けさせてあげて。
再登校への道を歩んでいると思う。
でも、細い細い糸の上を
そーっとそーっと渡っている感覚。
どうか、どうか、誰も邪魔しないで。
ここでこの糸が切れたら、
(男の子くんも心配だけど)
母の私がまた一からやりなおすには
心がしんどすぎる。
先生に挨拶をして、クラスメイトがプールカードと前日の宿題を提出していたので、男の子くんも一緒に提出。
(廊下からスッと並んで、他の子と同じように提出して、また廊下に戻ってくる笑)
その後、
登校支援教室にランドセルを置いて
そこで水着に着替えを済ませて
(みんなと一緒に着替えは無理)
プールへと向かう、二年生の列の最後にそっと並ぶ。
みんなと一緒にシャワーへ。
でも、母の姿が見えないと探しに来る。
一緒に見学組のところへ行き、
担任の先生に呼ばれたりしながら、
徐々にみんなに近づいていき、
最終的には他の男児と関わり遊ぶ👏
途中、みんなから抜けて母のもとへ来て、
その後もうプールには入らなかったけど、
(寒かった)
うんうん、
十分がんばった!
登校支援教室で着かえを済ませ、
担任の先生に課題をもらうために教室へ行くと、
中休みに外で遊ぼうとお友達に誘われる。
ちょうど数日前から外を眺めて「いいな~」と何度か口にしていた。
男の子くんは喜んで外に遊びに行く。
【↑不登校になって以来初めて】
【母子分離】
担任の先生に課題をもらって、
予定通り登録支援教室で一人で過ごす。
(先生はいてくださってるよ)
意外とあっさりバイバイ👋
四時間目終わりに着電があり、お迎え。
給食は食べないとのこと。
おそらく、私が付き添うから、、、と促せば、給食は食べれたと思うが、
やはりプールを見学すると母の体力が限界に達するようだ。
不調なので車で迎えに行って、
さっと帰ることに。
今思えば、
変にまた母と一緒に給食を食べるってことをしなくて良かったのかも。
一人で学校で過ごすことを当たり前にしていくためにも。
男の子くんは、明日も一人で登校支援教室に行くと言っている✨
男の子くんの
背中を押していいときと、
休ませるとき、
この判断をした後には
色々と迷う。
《一緒に給食食べて、もう少し頑張らせたら良かったかな?》
《朝、寝起きがスッキリしてなかったのに、少し無理して学校行かせてしまったかな。》
でも、なんとなくわかってきたような気もする。
ちゃんと
男の子くんの
《今は大丈夫》
を、キャッチ出来ている気がする。
間違えても
《今日は無理》
を、ちゃんと伝えてくれてると思う。
念のため、
『今日はちょっと無理だよ』
を、ちゃんと言っていいことを
もう一度伝えておこう。
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