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子供たちの心は明日の家に

前談 : 西加奈子さんの「夜が明ける」を読んでいます

まだ、最後まで読み切っていないのですが
今年の1冊目はこの本にしました。自分に近い現代的なテーマの本が読みたかったので、選びました。
とても面白くて
早く!次の展開が!気になる!登場人物たちの行方が気になるよ!って感じで、ぐいぐい引き込まれています。

本題 : 冒頭の一節

本編未読の状態で、noteに記しておきたいと思ったのは、
巻頭の序文に引用として掲載されていた文章に心を掴まれたからです。
それは、カリール・ジブランという方の「預言者の言葉」の中の「子どもについて」の一説でした。

ググってみたら、とても有名な詩だそうで
訳により文章のニュアンスが結構違うのですが、👇に星野道夫さんによる訳が紹介されていました。

あなたの子供はあなたの子供ではない。

彼らは、人生の希望そのものの息子であり娘である。
彼らは、あなたを通じてくるが、
あなたからくるのではない。
彼らは、あなたとともにいるが、あなたには属さない。

あなたは、彼らに愛情を与えてもいいが、
あなたの考えを与えてはいけない。
何となれば彼らは、彼ら自身の考えをもっているからだ。

あなたは、彼らのからだを家にいれてもいいが、
彼らの心をあなたの家に入れてはいけない。
何故なら彼らの心はあなたが訪ねてみることはできない。
夢の中で訪ねてみることもできない
あしたの家に住んでいるからだ。

預言者の言葉 「子どもについて」カリール・ジブラン

これは全文でなく、後半があります。
後半の詩にも胸を打たれました。


夢の中で訪ねてみることもできない明日の家

ぼくたちの心の家

カリール・ジブランは中東の出身だそうで、絶対にこんな風にほんわかしたイメージではないと思う。預言者の言葉の草稿を15歳の時に書いたとwikiにあるけど、すごすぎる。

多くの親御さんの心に刺さる詩ではないのかな、と思いますし、親子という不変のテーマであるとしても
社会的、環境的、文化的背景もとびこえる言葉の力ってすごいなあ、と。感動しました。

そして、もちろん購入しました。宗教色強そうなイメージで読破できるのか不安ですが、「夜が明ける」を読了したら読みます。


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