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中学3年生と「生きづらさ」について話し込んでみた。

中3になる長女。
起業家(元々の事業プランよりも、講演家として
の仕事がほぼ)として今は活動している。

ありがたいことに、様々な賞を
史上最年少で受賞してきた。
そこに行くまでのモチベーションや、
学校での活動、そして家庭内どうしてんのと言う、
ひな形かと思うぐらい、毎回似たような質問を
たくさんいただく中で、
最近では親子共演のパターンも増えている。

2月ぐらいだったかなぁ。
当時、ドラマ「不適切にもほどがある」を
家族で鑑賞してまして。

「昭和エグイね。けど・・・悪くないね」
「えー、懐かしすぎて鼻血出るレベルだけどな。
先生に歯を折られるなんて、珍しいことじゃないし」
(差し歯の2/3はこれが理由w)
なんて会話から発展した話。

「なんで悪くないって思うの?」
という問いに対し、
「なんかさ、その当時いたわけじゃないから
わかんないけどね。
人の心が、伝え方がシンプルだなって思う。」

「生きづらいんだよ。私たち。
どこに向かって、何に対して、どんな未来がとか
不安になることだらけ。」

「んー、、、それは昭和も平成も令和も
多分長女ぐらいの時はみんな感じてたと思うけどな。」

「って言ってもさ、このドラマみたいなの、
めっちゃあったってよくパパ言うじゃん。
その当時はスマホもSNSもないわけでしょ?
メタルテープとか、知らないし。」

「メタルテープ、、、、あれは愛の塊みたいなもん。
TDKとかmaxellとかヨダレ出る。」
(アラフィフの方のコメント待ってます💕)

「そういうこと聞きたいわけじゃないの。
その当時の、このドラマを起点として考えるとさ、
今はSNSがこれだけあって、技術の進歩とか
便利なのはわかる。
けれど人との物理的な距離と精神的な距離が
おかしい感じがするの。どこに自分らしさとか、
空間とか築けるのか時々解らなくなるんだよね。

ってのをまとめて【生きづらい】わけ。」

おー。
すごい球投げてきたw

そして父。
ひっそり調べてみた。

今年の7月12日リリースされた株式会社教育ネット
が実施している「ネット利用における実態調査」
(2023年4月~2024年3月実施分)のデータ。
小学生・中学生が使用しているSNSの利用率が
明らかになってるんですが、
中学生についてLINE利用率概ね90%以上。
意外だったのは中3になるとTikTokより
インスタのほうが見てるという事実。

小中学生のネット利用率調査(20204)

中2と中3の変化って何なんだろう。
って気になって長女に聞いたところ、

TikTokは癒しで見る。
インスタは情報収集

だそうだ。

そこに距離感ってあるのか?と思いつつ、
「SNSって長女にとってどういうイメージ?」
と聞いたら、

「んー。便利だけど、顔の見えない何かに
怯えなきゃいけないツールかなぁ。
何者ってしなくても、いくらでも人の黒い部分が
流れ出てる感じがする」って言ってて。

ふてほど然り、
要は「アナログ感」がなくなっていってるんだろうな。
と中年のおっさんは感じ取りました。

もう実際にあるけれど、AIのChat Botみたいに
SNS自体、対応する人が本当に存在しているか
どうかすら疑わしくなる中で、

「どうやって、誰に寄りかかってもいいのか」
が解らなくなっていってる世の中なのかもしれません。

その点、昭和はシンプル。
分かり合えなければ殴り合い、
「お前…いい奴だったんだな。
悪かったな、さっきは。」みたいな会話が
生まれにく現代。

ザッカーバーグは今のような将来を設計して
Metaを作ったわけじゃないだろうけれど。

話は戻りますが
「じゃあどうやったら今の中学生は生きやすくなる?」
って聞いてみたら、

「そこに正解はないかなー。個別の悩みは違うし、
かといってSNSから離れることもないだろうしね。

と、結局「問い」に対する「解」は見つからなかった。

PISA(学習到達調査)のランキングを見ると、
日本と韓国は世界でも3位と4位に入る。
でも10代の自殺率についても両国はトップレベル。

上位国を見ていると、起業率とは反比例してんじゃん!
という事実。

教育のアップデート的な見出しはよく見るけれど、
本質的なところでは変えたいけれど変えられていないと
いうケースが多いのだろうなと
特に公立の先生方とお話しさせていただくと、
その苦悩と言うか、ほんとはやりたいけれど
人材不足なんだろうなと幾度となく思わされています。
(お会いする方皆様本当に素敵な先生たちってことは
お伝えしておきます)

江戸時代にあった朱子学をはじめとする実学。
取り上げられたと言っても過言ではない地政学と
金融工学。

現代の言葉に置き換えれば、
アクティブラーニングやPBLと言ったものに
なるのかもしれません。

人が人足りえるもの、コト、あり方。
すでに日本にはあったもので、
本来日本人に備わっていたもの。
であれば今後必要な学びって、やはり起業家精神を
ベースとした学びと体験。
「失敗が受容される世の中と精神性」って感じ。

学校一極集中じゃなくてさ、
いろいろな掛け算、例えば地域×学校×デザイン 
みたいな機会を作っていくことって大事だし、
そういった実例が増えていることは喜ばしい限り。

でも一番小さな社会は「家族」だと思っています。

決まりでもルールでもないですし、
データ取ってるわけではないので明確な
ものではないにしろ、

我が家は「なぜ」の習慣が多い気がします。
大体3回繰り返していくと、根っこ見つかること多いしね。
(起業に限らず、仕事でも同じ)

と言いつつも、見つからないことだって往々にしてある。

で。
あらためて質問です。
あなたにとって生きづらさの定義ってなんですか?


ではまた。

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