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畑をするって、毎日同じ野菜を食べ続けるってことやったんか~~~
夫が畑を始めて、はや3か月。
もちろん、家庭菜園ではあるが、
「やりたいことをやりたいんや~。」と言って
定年より1年早く退職してから、始めたことのひとつである。
そう。
やりたいことなんやそうな。
実際にやり始めてみると、
「家庭菜園」
というほんわかとした言葉に、
いかに騙されていたかを思い知ることになる。
仕事の合間の空いた時間にできるやろうなんて、
そんな甘い認識は、あっという間にふっとんでしまった。
らしい。
毎日毎日、
雨雲レーダーとにらめっこの夫。
日々、何よりも、畑の段取りに心奪われる。
カラスやもぐらなど生き物を、好意的に見ていた夫は、いまいずこ。
カラスを敵対視し、もぐらの穴を無情にも、どんどん埋めていく。
退職したとはいえ、週に3日はお仕事に行っている夫だが、
仕事の話なんて、一切しなくなった。
話すのは、もっぱら畑のことばかり。
そんな夫を見ていると、
もう趣味の域を超えて、ほぼほぼ研究活動と化している。
もしもし。
これは、趣味なんやな?
家庭菜園という名前の、趣味なんやな?
「退職したら、もっと家事をして、生活者になるんや。」
とか、すんごいどや顔でいってなかったっけ?
生活者ってのは、どうなったん?
家事はどうなったん?
退職前と変わらず、ご飯の時間になると、嬉しそうに食卓に座るだけなんは、なんかおかしくない?
なあなあ。
まあ、それはよしとしよう。
( いや、よしとはしたくないから、
また、あとで話し合うことにして、一旦おいておくだけやで。)
でも、毎日毎日、収穫される同じ野菜を、食べ続けることになるなんて、
わたしは、知らんかったで。
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なんて、検索をかける日がくるなんて、知らんかったで。
しかも、とうもろこしは、収穫したらすぐに処理をしなあかんなんて、知らんかったで。
わたしの予定なんか関係なく、野菜たちは育っていく。
朝の収穫内容に合わせて、大慌てで、むいたり、ゆでたり、切ったり、いためたり。
野菜にわたしの生活を合わせなあかん。
そんなん知らんかったで。
夫よ。
なあ、わかってる?
それでも、収穫したての旬の野菜を、毎日食べられるのは、
幸せなことかもしれん。
毎日、同じ野菜ばかりが食卓に並んでも、絶対に文句は言えない夫。
いや、むしろ、うれしそう。
おまけに、中性脂肪をたっぷりと蓄えていた夫の身体は、3か月で6キロも体重が減っていた。
特に、ダイエットを意識していたわけではないのに。
これにも、えらいうれしそう。
まあ、とりあえず、来年は、収穫量を意識して、苗を植えてな。
ほんで、料理にも挑戦してな。
ほんで、少しでも新鮮なうちに、野菜を美味しく食べられるよう、頑張っている妻の努力にも、気がついてな。
かなりの努力やねんで~。
ほんまに。