【なぜ彼女は嫌われる?】「暴力ヒロイン」にヘイトが集まる理由を考える
「暴力ヒロイン」は愛されない?
というか嫌悪の対象?
一体なぜ?
いつからそんなことに?
本記事では「暴力ヒロイン」について考察します。
「暴力ヒロイン」の定義もご紹介しますので、ご存じない方もご安心ください。
ちなみに最後の結論は、「『暴力ヒロイン』は穴場だ!」です。どうぞご高覧ください。
コメント
2000年頃から、「暴力ヒロイン」が特に嫌われるようになった。
一体なぜだろう?
21世紀になって、突然ヒロインが暴力を振るうようになったわけではない(諸星あたるも冴羽獠も散々ヒロインに殴られていた)。
また、「視聴者のメンタルが急激に弱くなったため、暴力を受け入れられなくなった」、「SNSが普及した結果、世間一般で『悪』とされるものに対して神経質な人が増えた」という俗説を聞く。なるほど。一理あるかもしれない。ただし、これが「暴力ヒロインが嫌われるようになった主因」なのだろうか?
私たちはそうは思わない。
上述の通り、「男性主人公が変化 → 『女性ヒロインによる暴力』の正当性が喪失 → 不快感を覚える視聴者が出現・増加」こそが原因と考える方がしっくりくるだろう。
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以下は、ここまでの補足である。
コメント
「暴力的なヒロインは嫌われる」……はずが、なぜか批判を浴びることなく、人気を集めるヒロインもいる。
一体なぜだろうか?
答えは簡単。上述の通り、彼女たちの暴力には正当性があるからだ(男性主人公がムチャクチャをする → 「こりゃ暴力を受けても仕方ない」と視聴者が感じる)。
繰り返そう。問題は「暴力」そのものではない。その「正当性の有無」だ。
コメント
「ヒロインが強くなった」結果として、また、「『理不尽暴力ヒロイン』が大量発生した」結果として、「暴力ヒロイン」はヘイトを集めたということだ。
……が、これはあくまでも副因。
ここまで繰り返し述べてきた通り、「暴力ヒロイン」が嫌われるようになった主因は「男性主人公の変化」である。
換言すれば、もし男性主人公が変化していなければ(「暴力を受けても仕方がない」と視聴者が納得するほどメチャクチャなままであれば)、いくらヒロインが強くなろうが、フォロワーが大量発生しようが、ここまで嫌われることはなかったと思われる。
しつこいようだが……真の問題は「暴力の正当性の有無」だ。
コメント
結論……「暴力ヒロイン」は穴場だ!
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最後までお読みいただきありがとうございました。みなさんの今後の創作・制作のお役に立てば幸いです。
(分析:清水、三葉 / 文、イラスト:三葉)