4冊目
4冊目『荻窪メリーゴーランド』
(木下龍也・鈴木晴香/太田出版)
さて、すこし期間が空きましたが、4冊目です。
三日坊主と思われたら嫌だな…と思いながら過ごしていたのでまず先に言い訳をすると、この空白の期間、例のアレに感染しておりました。コロナです。
これまでは運良く逃げ切れていたのですが、免疫力ってやっぱりメンタルとかにも関係するんですかね。健康優良児として生きてきたので、こんなのは踏んだり蹴ったりだ…と思いながらベッドで数日。熱が高い間はさすがに本も読めず、ひーひー言っておりました。
解熱してからは、睡眠の合間にたくさん本を読みましたが、こういうとき、電子書籍って助かるな、と思います。なんたって、電子書籍は寝転がりながら読める。
わたしは紙の本がすごく好きなので、手に入るものは基本的には紙媒体で購入します。
が、体調不良のときには電子書籍に救われています。
今年読んで衝撃を受けた、
芥川賞受賞作の『ハンチバック』(市川沙央/文藝春秋)
(ほんとにすごかった)
の作中で出てくる「読書バリアフリー」という考え方、たった数日寝込んだだけのわたしが言えることでもないと思うのですが、考え続けていくべき問題だなと思います。
読書家って電子書籍を断罪する傾向がありますが、電子にも紙にも、それぞれに良さと役割がありますよね。
では本題!
4冊目の『荻窪メリーゴーランド』
木下龍也さんの新刊が出るぞ~~!と楽しみにしていました。
短歌でオススメある?と聞かれたときに必ず答える本が1冊あって、
それが、木下龍也さんの本
『あなたのための短歌集』(木下龍也/ナナロク社)という歌集です。
読者の依頼に応じて短歌を詠む、「あなたのための短歌」という企画で作歌した700首の中から100題100首を収めた一冊です。
例えば、
これめっちゃいいですよね~~~~。
こんなにすてきな短歌が、自分のために書かれたなんてと思うと、心にざくざくきますよね。短歌をやっている知人が、「今日聞いたことがすごくよかったから」と詠んでくれたことがあるのですが、あれ、すごくうれしかったもんな…。
今もこの企画は続けられていて、
わたしもいつか依頼してみたいなと思っています。
その木下さんの新刊!
OHTABOOKSTANDというWebサイトで連載されていた、
鈴木晴香さんとの共作です。
いまだかつてない盛り上がりを見せる現代短歌。その中でも最も注目すべき歌人・木下龍也と鈴木晴香による共演がOHTABOOKSTANDで実現!新進気鋭ふたりの新作短歌連載。言葉の魔術師たちが紡ぎ出す虚構のラブストーリー。ふたりが演じる彼らは誰なのか。どこにいるのか。そしてどんな結末を迎えるのか。
短歌で連載をする、という新企画。31文字の短歌が集まって、一つ一つの作品からまた大きな一つの作品になるのが不思議な感覚でした。ラブストーリーを短歌で表現しているから、いろんな短歌があるけど連続性がある。
わたしのお気に入りはこれ。
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