「自分の力で考える」を3つのポイントで身につける
「自分で考えてみて」
上司や先輩からそんな言葉を言われた人は多いかと思う。しかし、学生時代は正解を覚えることが正義であり、なかなか答えの無い事を考える経験もない。
自身も自分で考えるのは苦手だし、教育をしていても後輩たちも同様に感じているようです。
そこで少しでも自分で考えられるようになるために実践してみて、有効だと感じた方法を3つ紹介してみたい。
「教えてくれるであろうという他人頼みからの卒業」
「どうすればいいかという聞き方をやめる」
「自分の頭の中にある素材で考える」
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教えてくれるであろうという他人頼みからの卒業
後輩を指導していると、こちらからの問いかけに対し長めの沈黙が生じることがある。こちらも沈黙に耐えかねて、自身が考える答えらしきものを教えてしまう。ましてや優しい指導者であれば、よりそんなことも多いのではないだろうか。
そういった沈黙に際し、指導を受ける側が多少なりとも答えを教えてくれるのではないかという期待を持っている気もする。
先輩が答えを教えてくれるだろうと思うと、なかなか自分の頭で考えようという気持ちになりにくく、本来ならできたはずの思考をさぼってしまう可能性がある。
どうすればいいかという聞き方をやめる
また、先輩からコメントをもらい自身の考える力を伸ばすという方法は有効だと考えられるが、その際に「どうすればいいか」と聞くと、自身の思考力を伸ばすのを阻害してしまう。
例えば「自分はこう考えているのですが、先輩はどう思いますか?」と聞いてみる。しかし、仮説が1つしかないと否定されて話が終わってしまう事もある。
出来れば2案作って、「この2つの内どっちがいいか」と聞けるとより、自分の考えを深められるコメントが貰えることも多い。
自分の頭の中にある素材で考える
でも、案が1つも出ないという場合も多いと思う。その時に新しい方法を選択しようとしても、調べることに時間を取られ考える時間が無くなってしまう。
自分の頭の中の素材で解決策を見つけ出すときに、自分の頭への質問を変えてみるのも良い方法の1つだと思う。
「上手くいっている人はどうしてたのか」「憧れの先輩だったらどうするのか」「お世話になった先生だったらどう言ってくれるのか」「3年後の自分ならどう考えているだろうか」どうしたらいいかという質問を変えてみるだけで、違った発想が生まれることも多く経験する。
また、先輩に教えて貰ったとして自分とその先輩の得手、不得手も異なるし、納得できず行動に移せないことも多いから、やはり自分の中から案を見つけ出してくることは重要だろう。
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考え続けることは苦しく、時に悩んでしまう事もある。しかし、自分もいつかは先輩になって、自身の頭で考えなくてはいけない時期が来る。
最近、考え続ける力=思考体力という記載を見かけた。もし、思考することも体力なら、トレーニングで伸ばしていくことも出来るはずだろう。
自分で考えるのが苦手な人ほど、後々のため少しずつ自分で考える機会を作っていくことが重要かも知れない。