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うなぎ亭 友栄 2024.10


はじめに

神奈川県風祭にある「うなぎ亭友栄」に参りました。

勝手に評価!

  • 総合評価:4.3 凄く良い!

  • 料理・味:4.5

  • サービス:4.1

  • 雰囲気:4.0

  • コスパ:4.8

実際に食べたもの

うなぎ亭友栄では、席の予約はできませんが、鰻の取り置きは可能です。(というより、早くに売り切れてしまうことを考えると、必須寄りの推奨だと思われる)
筆者は、1ヶ月ほど前に電話にて鰻3本と、肝を2つ取り置きをお願いしました。

当日は、朝9時55分から記帳順にご案内いただけます。筆者は朝9時前に店舗に到着し記帳を行い、6組目で1回転目にご案内いただけました。

山椒味噌(左)、柚子胡椒(右)、本わさび(奥)

白焼き用の薬味を事前にいただきました。
奥にあるのは、お好みで合わせる醤油、山椒、タレ。

ぴーなっつ豆富(800円)

女性の手の平ほどでしょうか。予想以上に大きめのサイズ感。
餅のようにむっちりもっちりとした食感で、箸で切るのも一苦労するほどです(笑)

味わいは、まるで世界一軽いピーナッツバターのよう。ピーナッツのまろやかなコクや甘み、皮の香ばしさが滑らかに広がり、気付いたら消えてしまいます。 

肝のタレ焼き(手前)、肝の白焼き(奥)

肝も鰻同様取り置き可能で、当日味付けを選べます。今回は白焼きとタレ焼きを1つずつお願いしました。

まるで癖や臭みが全くないハツのような味わいです。 
むっちりとした外膜の中からは、ミルキーな甘みとミネラルの詰まった旨味がとろぉ〜りと広がる。
タレ焼きは、タレの甘みと焦げのほろ苦い味わいが包み込みます。

ご提供時に合わせて、白ご飯をご用意いただきました。
白ご飯・タレの付いたご飯はおかわり自由です。
ということで、たんまりおかわりさせていただきました(笑)

すっぽんの煮凝り

透き通っているのは見た目だけでなく、味わいも。
ちゅるんと喉越しの良い口当たりと共に、静かな旨味が喉を通ります。

白焼き(1尾)

衝撃的でした。
カリッとクリスピーに仕上がった皮、そして身からはじわじわと旨味が押し寄せてくる。
まるで、ミネラルと脂の甘みをたんまり含んだ、栄養価に富んだ滝水を飲んでいるかのよう。
インパクトはありつつ、咀嚼の暇を与えることなく、口の中で溶けて消えてしまいます。
良い意味で、この鰻が600gあるとは思えないです…!

重要なことなので、もう一度言います。
「噛まなくとも、食べられる」のではない。「噛めずに、食べ終えてしまう」のです。
ものの数分で完食してしまいました。

鰻重

上質な鰻と焼きの技術を味わうには、白焼きが一番!と思っていたのですが…
完全に見くびっておりました。
白焼き同様、鰻の滋味深い旨味や甘みはしっかり感じられるのは勿論、鰻の脂とタレが絡み合ったご飯…こちらがとんでもなかった。

鰻の透き通った脂によって、タレに丸み、そして軽やかさというか、川の流れのような清らかさが加わります。
これだけで完全なるご馳走。
タレの付いたご飯をおかずに、ご飯を掻き込んでしまうほどです。(勿論おかわりしました)

鰻重には肝吸いと漬物もセットでいただけます。
塩味が抑えめでまろやかなので、味わいが飽和状態(味蕾がキャパシティオーバー)になることなくリセットできます。


こちらの鰻を「飲み物」と表現されるのを何度か拝読、拝聴しましたが、文字通り「飲み物」です。
鰻の力強く、しなやかな生命力が口いっぱい広がる。
そして、「噛まなくとも、食べられる」のではなく、「噛めずに、食べ終えてしまう」、この感覚。(重要なことなので、繰り返します)
これぞ、本物の鰻です。

サービス

記帳制というオペレーション上、どうしても流れ作業になりがちなサービス。しかし、とても温かなお心遣いを沢山いただきました。

例えば、この日は連れの誕生日だったのですが、何気ない会話の中でこの旨をお伝えしたところ、スタッフの皆様からお祝いのお言葉が!
自分ごとに捉えてくださるお人柄に、連れも私も大変嬉しくなりました。

お値段

鰻重×2、白焼き×1、肝×2、ぴーなっつ豆富×1、すっぽんの煮凝り×1で、計25,000円/2名でした。
圧倒的な費用対効果の高さ。
だって、都内の1人前(以下)の価格帯で、こんなにたらふく頂けるだなんて…

まとめ

立地上、今まで訪問を先延ばしにしていたのですが、もっと早く伺えれば良かった…!!!と激しく後悔。
鰻が恋しくなったら、また飛びつきたいと思います!


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