深みに嵌っていく
強がってた、普通に見せかけたくて隠していた、
触れてほしくない自分の深くて、重いこころに初めて他人に触れられた気がした
私はとくべつになりたかった
人と違うひとになりたかった
他人に誇れるとくべつが欲しかった
難しいね、とくべつになるには自分を愛せないと
自分を知らないと、その権利がなさそうだ
私は私を知ろうとすると、恐くて涙が出てくる
他人になるべく愛されるように
他人をなるべく愛すように
愛ってなんだっけ?知っていた気がするけど
愛に恋に焦がれて何もかもを忘れてしまった
ふりだしにもどる
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友人のお誘いで、最果タヒさんの展示を見に行きました。恥ずかしながら、最果タヒさんを存じ上げなかったのですが、とんでもない人に出会ってしまったみたいです。
私が見て見ぬふりをしていた、忘れているふりをしていた、人に触らせたくないところに初めて触れられた気がして、苦しくて、でも嬉しい。初めての気持ちになり、思わず涙を流していました。
撮影可の展示会でしたので、私が出会った、私のお気に入りの詩を、ここに置かせて頂きます。
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愛や恋を知っていると自覚していたのに
一瞬で分からなくなって、自信がなくなって
お願いだから、私を愛さないで欲しい
私も愛を与えないから
明日もきっと、生きていく
でも、気づかないようにしていた私に気づいて
新しく作り直されたわたしが
私の代わりに生きていく、おやすみ