HSP,相手の気持ちになりすぎる
いわゆるHSP気質の方は、
周囲の人がどんな気持ちだったか、
特に嫌な気持ちや寂しい思いをしたのではないかと察すると、
それをいつまでも自分のこころに抱えてしまうことがあります。
それは自分が関わっていない、遠目で見ているような状況の時にも経験します。
そこで止まらず、その後にその人がどんな苦悩になるのかまでを考え、心が痛むこともあります。
しかし、たしかにHSPは察しやすいですが、
相手のそれと自分が思うのと100%同じとは限りません。
ほんの一部分は合致しても、
自分のHSPとしてのアンテナからくる想像と、相手の私生活は重なるわけではありません。
また、瞬間察する能力に長けていても、その後の思考が
自分の感じた痛みを変換したり肉付けをすることもあります。
そうすると、それはもはや相手のことではなく、自分のことになります。
忘れないでいてほしいのは、
相手には相手の生活があり、あなたの知らない出逢いもあり、
あなたの知らない時間があります。
それはお互い様です。
相手には相手の人生がありますので、
たとえそこで苦悩が待っていても、
それはその人の乗り越える部分であり、あなたが関与することではないといえます。
ここがHSPの難しいところです。
自分の心の中に入れ込みやすいので、他人のことも自分の痛みとしてしまうのです。
それはつらく、
どうにかして相手の気持ちが楽にならないかとも考えることもあります。
でもそれは、
繰り返しますが、
相手には相手の人生。
あなたにはあなたの人生。
皆、それぞれの人生。
それを知っておいてください。