今回は「薬丸岳さん」の小説を紹介します。
今まで私が読んできた作品に限りますが、どれもハズレはありませんでした。
まだ読んだことがない、という作品があれば是非読んでみてください。
■天使のナイフ
少年犯罪を題材にした作品。
妻を殺した犯人は13歳の少年達だった…。
その理由には事件の裏に隠されたもう一つのストーリーがあった。
■虚夢
精神障害者が起こした事件によって子供を殺された…犯人は法で裁くことができなかった。
子供を殺された両親の苦悩と母親の一見「異常」とも言える行動の意味とは…。
■刑事のまなざし
夏目信人シリーズの1作目。
殺人・虐待など重たい内容ではあるが、夏目の言葉に心が暖かくなり、未来に希望が持てるような作品。
■悪党
罪を償うとは?
罰を受ければ許されるのか?
家族を殺された犯罪被害者遺族の目線から、加害者や加害者遺族とも関わり、自分の気持ちと向き合っていく…。
■ハードラック
殺人は許されない。
しかし、犯人側の立場に立ったとき、過去を知ったとき、同じ言葉が言えるだろうか…?
■友罪
もしも友人が罪を犯したことを知ったら自分ならどうする?
その後も一緒にいられるだろうか…
もしも自分が罪を犯し、その後社会の中で生きていくとしたらどう生きる?
一生苦しみながら生きていくことになるのだろうか…
あなたならどうしますか?
■その鏡は嘘をつく
「刑事のまなざし」に続く夏目信人が主人公の2作目。
ほんわかしていて刑事らしくない夏目さんだが、今回も彼の言葉には心が震えた。
是非「刑事のまなざし」読了後に読んでみてほしい。
■誓約
主人公に届いた1通の手紙…その手紙の送り主とは誰なのか。
主人公が過去に犯した事件、その事件の被害者、手紙の送り主…すべての人間関係が繋がったとき物語は衝撃の結末へ。
■Aではない君と
同級生を殺害し逮捕された少年の家族に焦点を当てた重厚感のある1冊。
同級生殺害の裏には、加害者少年の心がボロボロになってしまう程の苦しみがあった。
どの作品も非常に重厚感がある作品ばかりで、もしかしたら読むのが辛いと感じることもあるかと思います。
私も、作品を読む中で常に作者から問題を提示されている気持ちになりますし、考えてもその問題の答えが分からないということもあります。
しかし、読めば読むほど薬丸さんの魅力にハマっていきました。
是非、皆さんにも薬丸さんの作品に触れてみてほしいと思い、今回紹介させていただきました。