読書記録「強欲な羊」
今日の1冊です。
美輪和音さんの「強欲な羊」を紹介します。
5作からなるミステリー連作短編集です。
タイトルの全てに「羊」とつくのもまた面白かったですね。
それぞれの話には女性が登場し、心の中に巣食う「増悪」というか…とにかく嫌〜な雰囲気満載で描かれています。
・読後の感想
ホラー小説のような怖さではないんですが、「人間の恐ろしさ」のようなものが書かれていてそれが怖いんです…。
こちら連作短編となっていて登場人物は女性が多いんですが、女性の中にある「悪」の部分がとても自然に書かれています。
1話1話作品の世界観が結構違うので、続けて読むと次の話に切り替えづらい部分がありました。
こちら続編もあるようなのでそちらも気になります。
300ページいかないくらいの作品なのでさらっと読みたい人にはオススメです。
(内容はさらっとしてないけど…笑)