私の形作ったもの 第五弾 BLACKLAGOON PART2
前回の続きはこちらとなっています。
第四節 各章振り返りコーナー
ここからは、BLACKLAGOONの章をざっくり語って行こうと思います。
本当にざっくり過ぎて、申し訳ないんですけども。
僕個人の主観と思い入れが入るので、分量がバラバラになることだけは、目を瞑って貰えると嬉しいです。
BLACKLAGOON 序盤
序盤は先ほども書いた通り、ロックが初めて、ロアナプラに訳も分からないまま、色んなことに振り回されてばかり。
レヴィとの関係も最悪でしたが、頭脳と時折見せる度胸で様々な難局を乗り越えたりもしつつ、この街で生きることを決めます。
しかし、そう簡単に生きることも出来るわけもなく、ただただ、翻弄されるばかりで、何も出来ないロックが序盤の特徴です。
次第に明らかになっていくレヴィの強さ、彼女の闇や彼等に絡んで来るトラブルを抱えた人々との出会い、変化していきます。
個人的お勧めエピソードと言えば、Rasta Blasta(ガルシア編)と閑話こと、Calm Down, Two Menが好きです。
ガルシア編は短いエピソードながら、今後のシナリオの大いなる伏線になっていきます。
この作品に出て来る史上最強のメイドこと、ロベルタは原作随一の人気キャラが登場したり、レヴィとの仁義なき殴り合いしたりと中々に愉快な回となっています。
閑話の終盤のタバコキスの場面は、どんなキスシーンより、エロいですけども。
この話数から、レヴィとロックの関係性が変わっていきます。こういう腸を見せあえる回がどうしても、好きなんです。
Bloodsport Fairy tale(双子編)
原作屈指の人気エピソードこと、双子編。
ロアナプラに現れた不吉な双子によって、この街の組織の人間が次々と惨殺されていきます。
それはこの街の最強戦力バラライカの配下を殺すという最悪の事態を起こし、大戦争になるのでは?と街に緊張が走ります。
ロックの推理によって、その正体を「チャウシェスクの落とし子(ルーマニアの孤児)」と呼ばれる悲劇の子ということが判明。遂にホテル・モスクワとの戦いが始まってしまいます。
ヘンゼルとグレーテルの目的は、イタリアマフィアのコーサ・ノストラによるバラライカの暗殺が目的だったのです。
しかし、彼等の暴走により、計画は大きく狂ってしまい、言い出しっぺのコーサ・ノストラのボスであるヴェロッキオが殺されると言う始末。
双子たちは、別れて行動することとなりますが、それが彼等にとっての命とりになってしまうのでした。
この話数の特徴は、例え、子供であっても、この世界では何をしても許されるわけでは無く、対等な存在であると言うこと。
バラライカにとって、ロックにとっても、この章はしんどい話だったと思います。
この章で好きな場面と言えば、バラライカの跪けと張ステップですかね。
ルーマニアの悲劇を聴くと心が病みます。ロックのように、甘えた世界で生きて来た彼の言葉が、不条理な世界だからこそ、余計に重くて、どうしようもない虚無感に襲われてしまうのが、本当に辛い章となっているのが、双子編です。
Goat, Jihad, Rock'N Roll(タケナカ編)
とある暗号表を巡り、テロ組織との激闘を描いていく章。
ここの張とレヴィの立ち回りが凄く面白くて、何度も見返す位、好きな場面です。
張の二丁拳銃や、グレネードを脚で蹴ったりとコイツ、マジでやべぇなと思う場面ばかり。見ていて、一番好きなバトルシーンはこれかもしれない。
この章は悲壮感が少なくて、観易いと言うのもあるかもしれませんね。
テロリスト側のタケナカのキャラがとても秀逸で、悲壮感溢れる人物像と熱くなり過ぎず、冷静に判断出来る所とかが、何気に好きなのかもしれません。
この頃のロックは未だ、傍観者が否めないけど、我慢してみてね。どんどん、彼狂って来るからさ。
Fujiyama Gangsta Paradise(日本編)
BLACKLAGOON最鬱エピソードこと、日本編。
レヴィとロックは、バラライカの通択をするために、ロックの祖国である日本に訪れることに。目的はホテルモスクワと日本の反社会勢力・鷲峰組との協力体制締結の為でした。
ホテルモスクワと日本の反社会勢力との仁義なき抗争が幕を開けるのですが、暴走していくホテルモスクワに、鷲峰組も崩壊の憂き目に遭い、それがやがて、関わるべきでなかった一人の少女の運命を狂わせていくことになっていきます。
この回は正にロックの通過儀礼であり、無力な傍観者だったはずの彼の分水嶺とも言えるエピソード。
暴走する暴力の前に、人はこんなにも無力で、選ぶ権利すら、与えられない。この章に登場する鷲峰組組長の娘こと、鷲峰雪緒はそれを象徴し、巻き込まれながらも、覚悟を決め、自分の守りたい物の為に戦います。
これが少年漫画なら、打倒出来ても、現実は非情。彼女は多くの物を失うことになり、やがて、本当に守りたかった人すらも失い、自決するという衝撃のエピソードとなっています。
とにかく、辛い、苦しい、しんどい、救いがない。この無常観こそ、BLACKLAGOONの本質なんだと思いますね。
これまで、振り回してたレヴィが、一転して、ロックに振り回されるようになったりと色んな人達の関係性が変わっていく章だったと思います。
個人的に銀さんとレヴィの戦いや、あのバラライカに喧嘩を売るロック等、苦しいだけが続くわけじゃないんですけど、その印象が強いのが、この日本編となっています。
Greenback Jane(偽札編)
個人的最推しエピソードこと、偽札編。
日本編とは一転して、バカ騒ぎ出来て、気楽に観られるのが、この偽札編となっています。
暴力教会に現れたハッカーのジェーンは、偽の紙幣を偽造していた物の出資者から、追い立てられ、命を狙われる羽目に。
その上、データにログイン出来る唯一の仲間も失ってしまい、大ピンチ。
そこにいたレヴィと暴力教会のエダは、彼女のビッグトラブルに巻き込まれ、国外脱出及び、敵勢力の排除の為、ロアナプラを奔走することになっていきます。
この章はとにかく、頭空っぽで見られるのととにかくアクションが魅力。
すったもんだの大騒ぎ。様々な新キャラ登場やエダの素性だったり、ラグーン商会のメンバーのひとり・ベニーが大活躍と滅茶苦茶なんだけど、それが凄く気持ちよくて、何度も読み返したのが、この偽札編です。
アニメでは、偽札編やった後に、日本編をやっていますが、原作ではこの順番となっています。他にも、アニメと原作は順序が変わっていることが多いので、違いを楽しんでみては如何でしょうか?
個人的お気に入りキャラは、ロットン・ザ・ウィザードでしょうか。あの杉田智和さんが演じており、残念イケメンでしかも、銀髪の別キャラを想像してしまいます。
今回はここまでとなっています。
PART3に続きます。
それでは、皆々様、ごきげんよう。