ソードアート・オンラインwar of underworld20話感想
いよいよ、クライマックスへ。全ての愛を感じる作品でしたので、それでは開始。
キリトのゴッドパワーで、再生する滝刳と雨縁の二頭。天命を最小限に減らすために卵に戻し、再び復活させる準備をした。キリトはアリスとの再会を喜ぶ暇も無く、ガブリエルとの闘いに挑みます。
アスナさんはアリスを連れて、果ての祭壇へと向かいます。アスナさんはステイシアの力を発揮し、一度はよろけますが、あれだけの階段を造り上げる所を観るに、力をコントロールしつつあるのでは?と思いきや、原作者川原先生によるとどうやら、そうらしく、アスナさんはステイシアの力を使い熟しているようでした。これ、エスカレーターにしときゃというツイートは笑えました。アスナさんはキリトを信じて、走り続けました。
APART
キリトはアスナさんとアリスの脱出の時間稼ぎが出来れば、それで良いと思ってたのですが、ガブリエルは想像以上に心意を使い熟しており、キリトをあのベルクーリ叔父様やシノンを苦しめた精神攻撃でいきなり追い詰めます。ガブリエルにとって、キリトは最後の詰めに現れたイレギュラー。腹立つのも分かります。その中で、どうして、自分に立ち向かうのかと。
キリト、大ピンチのその時、アンダーワールドの彼ことユージオの言葉で、再び再起します!まぁ、ここまで来ると最早、キリトとユージオは正に魂の友なんでしょうね。
そこから、キリトは羽を生やし、ガブリエルに挑むのですが、でたらめな光素によるバーストエレメントをぶちかましますが、全然当たりません。全て、自動回復してしまうからです。
『三分、時間をあげよう。私をせいぜい楽しませてくれ。』
ガブリエルはアリス奪還の時間を目測し、キリトを煽ります。こんなこと言うヤツはいつかのユージーンか、ムスカ大佐なモンですよ。流石のラスボス。これが石田彰さんだからこその風格というか、威圧ですよね。優雅な物ですよ、全くもって。
そんな煽りにもビビらないキリトに不満を貯めるガブリエルはGGOからコンバートした乗り物を取り込み、自由に空を舞います。その中での闘いは一方的そのもの。剣は素人レベルですが、それ意外の心意でキリトを追い詰めて行きます。キリトもシノンの闘いを何気なく感じ取っており、通常の攻撃じゃよけられない。心意を込めた攻撃じゃないと意味がないと思って、攻撃していますが、そう簡単に上手く行くワケも無く、どんどん時間だけが進んでいきます。
やがて、心意の盾で、ガブリエルの攻撃を受け止めますが、キリトの体は真っ二つに。何とか、その攻撃も避けますが、圧倒的優位は変わらず。
その中でも笑みを絶やさないガブリエル帝王は不気味そのもの。彼は遂に完全体に変貌を遂げます。そうです!ゼクロムみたいな格好に進化していきます(?)これはガブリエルは天使の名前なので、別に親から貰った名前とかどうでもいいのですが、自らにこそ相応しい名前なので、この変貌していますが、どう見ても、悪魔じゃん。悪魔というか、魔王そのもの。彼は完全に魔王としての万能感を経て、こんな敵どうやって倒すのモードに入ります。
そして、真っ二つのキリトは感じます。本当はSAOのような世界で生きていたいと心の何処かで思っていたのでは?そんな迷いがキリトを苦しめます。そんなキリトを再びユージオが支えます。
愛を知らない、知ることを怖れるバケモノに負けてはいけない。
遂にキリトを追い詰めたガブリエル。しかし、キリトは最後の賭けとして、この時を待っていたとばかりに襲いかかります。
ここは本当にキツい。声優同士のガチとがちのぶつかり合い。聞いた話によるとこれまでの監督である伊藤智彦監督はこの話で松岡禎丞さんが声優になるきっかけとなった石田彰さんをこれを持って、超える為にこのキャスティングにしたそうです。これだけでもアツイのに、こんな御時世だから、一緒のアフレコ出来ないのでは?と思ったら、なんと、お二人揃ってのアフレコに。
こうして、二人の男による最後の闘いは。
BPART
リリース・リコレクションの叫びで、ユージオの青薔薇の剣の力でガブリエルを抑え込み、昼間だった世界は闇夜に包まれていきました。
それぞれが祈りを籠めて、夜空を見つめます。シノンはこの奇跡がキリトの物と直ぐに理解します。彼は太陽では無く、夜空なのだと。苦しいとき、哀しい時を包み込み、何時だって支えてくれる夜空なのだと。
そして、サトライザーと闘っているとわかったシノンは祈りを捧げます。
リーファも同様に、祈ります。色んなことから逃げてきた兄が全てを受け入れ、全てを背負う覚悟を感じ取り、彼の為に祈りを。
ここでキュンポイントはそれを見つめるシェータ・イスカーン。強さとは只の力じゃないことを、憎しみや怒りだけじゃないことを。この二人、正に闘いを続けた物同士が見つけた闘いよりも大事な物というのがとてもエモかったよ。幸せになってくれー。
やがて、ゴブリンも、オークも、全てのアンダーワールドに住まう民達が祈ります。その夜空に願いを込めて。シリカとリズもその中でキリトが大好きと言うのですが、なんか、切ないです。その思いが届くことも無いし、何を傷に塩塗ってるんやとツッコミたくなるようなシーンでしたね。それでも、伝えずにはいられなかったんですよね。それがこれまでのキリトのやって来たことへの全てと愚察します。
ロニエとソルティリーナ先輩はもう、百○CPでいいのでは?というのは於いといて。何気にてをつなぐ、ティーゼとレンリきゅん。許してやってと言ってますが、まぁ・・・。
皆の思いが全てのアンダーワールドに届き、その一人として、セルカも思いを世界に乗せていきます。その中には昇降盤係の姿も。
アリスもキリトに思いを乗せます。ここで終わりにするなと、まだ聞きたいこともあるんだぞと思いを込めます。ここだけ見たら、神ヒロインですね。何とも、この後を考えると。
アスナさんは何かを察するように走り続けます。信じてくれた彼の為に、信じて、真っ直ぐ走り続けました。さす嫁。馬力が違います。
全ての思いを乗せた元気玉元い、夜空の剣は今までに無いほどの力を吸い込んで行きました。
青薔薇の剣の力から解放されたガブリエル。
そこから、間髪入れず、キリトの体は復活し、全てを背負い、最後の闘いに望みます。
互いの咆哮と共にキリトはガブリエルの下へ。
その中で、回想のように現れるのはリビアやシャスター、ベルクーリ叔父様、アドミニストレータ。彼らの言葉、そして、この世界の師であり、友であるカーディナル達の思いを込めた攻撃
『スターバースト・ストリーム!』
キリトによる16連撃の攻撃が無敵と思われたガブリエルを徐々に追い込んでいきます。
が、左腕が吹っ飛び、大ピンチと来て、好かさずユージオが剣を取り、遂にガブリエルの体を貫いて行きます。17連撃目が炸裂。
『ハハハハハハハハハハハハハハハハ』
愛を知り、人を信じる強さで立ち向かうキリト、愛を知らず、快楽に溺れるガブリエル。二人の闘いはやがて、キリトとユージオの攻撃により、崩壊、瓦解、大爆発を遂げます。あれだけの強力な力を内包していたのだから、無理はありませんが、とんでもない爆発力です。恐ろしいに尽きました。人を信じる強さ、キリトが全てのアンダーワールドに住まう人々、彼を助けに来てくれた人々の思いを込めた一撃により、キリトは勝利を収めます。同時にユージオは消失します。
それと同時に時間加速が開始。アリスやリーファや、シノン達は現実世界に戻ります。
原作では現実に戻り、詩乃と直葉が健闘を分かち合うだけだったのですが、原作には無かったそれぞれの帰還。クライン達やムーンフェイズの表情も。これは普通にありがたい。彼らのその後、気になってたんですよね。これから、彼らがどのように、色んな溝を乗り越えて行くのかと思うと川原先生に書いて欲しいです。
そして、一人、200年の時間加速が始まった世界に取り残されたキリトは果ての祭壇さらアスナさんやアリスの帰還を悟り、一人涙をこぼします。
200年という言葉を言うのは容易いですが、想像したくない数字です。これまで、キリトはアンダーワールドに来るまでにヒドい目に遭いすぎでしょと言わざるを得ない。筋弛緩剤を打たれ、大切な友を失い、心神喪失。そのトドメがこれって、川原先生は鬼か何かですか?僕がその立場なら死んでもイヤだし、生きて戻れる気が全くしないよ。当たり前な話で恐縮ですが。
そんなキリトの前に現れたのは?
キリトくん。
というのが此処まででした。
本音を言うと今回の回を一度読んでおり、泣かないと思ってましたが、原作を超えて、泣きました。感動の一言。人々の愛やスタッフ一同の心意を取り込んだ最高の一話でした。これが最終回じゃないんだせ?作画もそうですが、1番堪えたのは梶浦由記先生のBGMです。正に梶浦節全開でこんなに音楽って、力を帯びているんだと心の底から感じ取る回は他に無いだろうと言わんばかりに心にグサグサと刺さってきたのよね。正にSAOの集大成であり、これがSAOと世界に言える程の神回でした。SAOを見始めて、まだ7年。一期の時はリアタイしてなくて、再放送で拝見したのが始まりで、色んな人達との出会いや別れ、全ての思いがこの回に凝縮していたんですね。
もしも、世界が国境という壁も無く、解り合える時が来たのなら、きっと、この瞬間なんでしょうね。人と人が解り合うには言葉や人種なんて、些細なことで、本当は単純で、簡単なことなんだろうなと。取り巻く環境が話をややこしくしているだけで、きっと人の思いは届くし、必ず通じると信じずにはいられない回でしたね。それを含めて、キリトは一人じゃ無かった。皆がいるから、闘えた。そんな気持ちがより一層、涙がでましたわ。
本当に泣けたし、何より、ガブリエルとキリトの一騎打ちは中々、芯に行くものがありました。石田彰さんだからこそのラスボス感があって、本当にこのキャスティングに感謝ですね。色んな人達が居たからこそのソードアート・オンラインと感じたからこそ、キリトがまた一人になってしまった。その時、現れたこの世界に現存する最後の女神は本当に正妻戦争が始まる前から詰んでいたんですよ。そう、アスナさんは全てのSAOヒロインの頂点に君臨し、キリトを支えられる唯一無二の存在。彼女がいたから、キリトはここまで来たのだから、残るのは当然。筋弛緩剤を撃たれ、オーシャン・タートルに来たときから、覚悟は決まっていたんですよ。これには僕も本当にアスナさんは素敵だな。これに勝てるメインヒロインいますか?と心底思いましたね。色んな人達の宗教感を押し付ける気はございませんが、アスナさん達の希望はキリトだけど、キリトにとっての希望はアスナさんなんだと心底、心底感じ取った本作でした。
この際だから、前回の覚醒で言い忘れてたことを言いますが、キリトとアスナさんがガブリエルを追ってる最中、キリトはあの女子会の一部始終を思い出します。
キリトの食い意地トークで花を咲かしたことを思い出し、急降下してしまうキリトさん。
アスナさんは変わってないねと笑顔でキリトを包み込みます。尊い、語彙力。
神さまになったキリトにアスナさんは何処か、寂しさを感じていましたがそんなことも無く、二人の会話は続きます。
その中で、神の力をキリトは使い熟せるよと呟きますが、アスナさんは抱っこして貰えるから良いと呟く。言葉が足りない、言葉に出来ない。
キリトはアスナさん達に感謝を述べ、ベルクーリ叔父様に感謝を語ります。アリスの為にも、早く行かなければならない。
やがて、二人は
『でも、今は・・・・・少しだけ、もう少しだけ、わたしだけのキリトくんでいて』
昇天しました。
これをアニメ化することはありませんでしたが、僕は結果を甘んじて、受け入れてます。これをアニメで観たら、壊れちゃうと思ったから。天国の階段に昇っちゃうと思ったから。生きたままの屍になるのでは?とガチで思いましたね。言葉が出て来ません。どれだけの嘘と現実を合わせた言葉を籠めても繋いでも、この二人の関係を紡ぐことは僕のような一般人には伝えることが出来ないよと。それ位、二人の絆は硬く、強く、大切なんだとハッキリ自覚してますね。
今回は以上となります。
長すぎる!語りたいことが多すぎる!それでも、これ以上の言葉が思い浮かばない程に、今回の夜空の剣は本当に神回でした。記憶、覚醒、夜空の剣通しで、精神的にこんなに美しく壮大な世界観を見事に描ききったa1picturesには感謝しかありませんね。本当に彼らのお陰で最高のアニメが出来上がったワケよ!本当に川原先生含めて、感謝しかないですね。
そして、今夜は『時の彼方』
まだ終わらないアリシゼーション。さぁ、この闘いに真のエンディングを此処に。
それでは、アニメで会おうぜ!