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宮島でひとり、あなごと昼酒を楽しむ| 広島ひとり旅④

広島2日目は宮島へ行く。

その日の満潮は7時過ぎだったので、早朝にホテルを出発する。
満潮の大鳥居を眺め、すがすがしい気持ちで厳島神社に参拝する。
弥山に登って、帰りにあなご飯を食べて・・・・。

目が覚めたら午前8時を過ぎていた。
終わった―――――――――――。

一瞬絶望したが、そこは気楽な一人旅。
今日1日をどのように過ごしても自由なのだから。
悠々と身支度し、市電に乗って広島駅へ向かう。
最終的に宮島口に到着したのは午前10時半頃だった。

駅を出て少し歩くと、あるお店の前に人だかりが見えた。
のれんには「あなごめし」の文字。

朝から何も食べておらず、お腹がすいていたので、早めの昼ご飯にしようと決めた。受付に名前を書いて、一人座り、文庫本を読みながら順番が来るのを待つ。

待つこと、なんと一時間半。さすがは超有名店&連休・・・。
普通にランチタイム真っ盛りの12時頃にようやく席に案内される。
四人席のテーブルでカップルと相席になる。
横の方にあるカウンター席がよかったな。
案の定、店員さんにも3人グループだと思われ、少し気まずい空気になる。一人旅の辛いところだ。
サイズで迷ったあげく、あなごめし上(基本サイズ)、2,530円を注文。

そしてようやく、あなごめし登場。

やっと会えたね

ひとくち食べて、ふっくらつやつや。
甘辛いタレと、上にのっている山椒がいい感じ。
あっさりとした味わいなので、さくさくと箸がすすむ。
ああ、もう自分の年齢だと油ってそんなにいらないんだなあ、と実感する。いきなりうなぎと比べるのもどうかと思うけれど。
でも回転ずしでもあなごはいつも2皿注文してしまうくらい好きな魚ではあるので、やはり本場で食べられてうれしい。

美味しいものを食べて気持ちが大きくなってきたので、追加であなごの白焼きと日本酒を注文する。

白焼きのうつくしさよ

塩とわさびで頂き、日本酒をくいっと飲む。香ばしくてやわらかく、美味しい。最高の休日。大人になってよかった。
あなごの蒲焼きと白焼き、どっちかしか選べないとしたら、僅差で白焼きを選ぶかもしれないなあ。できたら両方食べたいけれど。
友人にLINEで写真を送ったら「孤独のグルメの井之頭五郎だね!」と言われたけど、ゴローさんは下戸なので違う、と返信しておいた。

昼酒で夢見心地になりながら店の外へ出ると、灼熱の太陽に襲われる。宮島の旅はまだこれから。



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