リブレット〜4〜
次の日の朝、また彼女から返信が来ていた。
そんなたわいもないメールに対して、
俺は、SNSにイイね!をするかのように淡々と
返事をしていた。
そして彼女からメールがきて1ヵ月が経った頃。
ついに彼女の本性がでたメールが来たのだ。
「今月23日が誕生日なの。今回が20代最後なのだから、一緒にお祝いしてくれないかなぁ❤︎
1度だけのわがまま聞いて欲しい」
と言う内容だった。
結局、そう言う事か!と思った。
なぜなら俺は勘の鈍い方でない。
「その日は、忙しいから無理だわ。
ゴメンね。」と、
仕事のせいにして断った。
俺は、この時点で彼女からのメールが終わるのだろうと思った。
その日は、珍しく彼女から返信があり
「そっかー。。ざんねん。。
無理言ってごめんね」と
いつもなら、絵文字やスタンプでいっぱいの
メールだがはじめて文字だけのメールだった。
俺はそのメールに対して
「こっちこそ、ゴメン」と、
いつもの様に簡潔な返事をした。
その日彼女からの返信は無かった。
〜5〜へつづく